株式会社アシックスとの低酸素環境下トレーニングに関わる共同研究を実施

2019.09.04 TOPICS

株式会社アシックスとの低酸素環境下トレーニングに関わる共同研究を実施

 学校法人立命館は、株式会社アシックスと低酸素環境下トレーニングに関わる共同研究を実施します。トレーニング科学を専門とする立命館大学スポーツ健康科学部の後藤一成教授およびアシックススポーツ工学研究所がトップアスリートのみならず、一般の方各人が適切なトレーニングを行うために必要な環境を検証します。

 低酸素トレーニングとは、低酸素濃度の状況下で行うトレーニングです。短時間で効率よく全身持久力の向上や体脂肪の減少などが見込めるため、これまでアスリートを中心に取り入れられてきました。近年では、一般の方が心肺機能を向上させる目的で取り入れるなど、注目を集めています。しかしながら、日本において、一般の方が安全に十分なトレーニング効果をもたらす環境に関わる研究は少なく、ガイドラインは整備されていない状況です。

 本研究における実験では、20代から50代の一般の男女を対象に、ランニングマシーンを使用する前後および使用中の「血液中の酸素濃度」を低酸素環境下および通常酸素環境下で計測します。性差や個人差などについて検証し、低酸素に対する耐性レベルと各人のレベルに合った適正な運動強度(※)の範囲を導き出します。研究で得られた知見を活用して、独自のガイドラインを確立する予定です。将来的に、低酸素下トレーニング施設を利用する人びとが安全かつ効果的に運動を行うことができるようになることを目指します。

(※)運動中の人がどの程度「きつい」と感じているかを数値で表した指標。

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