衣笠キャンパス

 このたび筒井淳也・産業社会学部教授が第6回不動産協会賞を受賞しました。不動産協会賞とは、不動産協会の社会貢献活動の一環として、日本経済や国民生活に関する著作物の中から、世の中の多くの方々に読んでいただくことにより、不動産協会が直面する幅広い課題について理解いただくのに資する著作物を表彰するものです。

 不動産協会賞を受賞した著書「仕事と家族 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか」の中で、筒井教授は、男性中心の労働環境のため女性が活躍しづらく、少子化が深刻な日本では、仕事と家族のあり方は限界にきていること、その一方で、「大きな政府」を代表するスウェーデンと 「小さな政府」を代表するアメリカの正反対と思われがちな両国において、実は働く女性が多く、出生率も高いという点が共通していることを指摘しています。歴史的な視点と国際比較を通じて日本の現在地を示し、目指すべき社会を考え、この国で働き、家族と暮らす全ての人へ問題を提起する内容となっています。

 筒井教授は、社会学一般についての理論的研究をベースに、いくつかの分野を横断して実証的な研究を行うことを目指しています。現在は、特に福祉レジーム論をベースにした家族と労働のあり方、女性の就業、ワーク・ライフ・バランスなどについて研究に取り組んでいます。データをもとにした計量分析を主に、これと関連して、社会学における実証研究の問題点・課題についても検討を進めています。

受賞された筒井先生
筒井先生

関連情報

NEXT

2016.04.21 TOPICS

多様な世界で生きる 国際PBL(タイ・インドネシア)

ページトップへ