足関節捻挫の治療と予防の重要性について認識を高める上で重要なエビデンスを発見

2022.02.15 NEWS

足関節捻挫の治療と予防の重要性について認識を高める上で重要なエビデンスを発見

 立命館大学スポーツ健康科学部の寺田昌史講師、伊坂忠夫教授、立命館グローバル・イノベーション研究機構の内田昌孝助教、立命館大学総合科学技術研究機構の菅唯志准教授らの研究グループは、スポーツ外傷・障害既往歴を有さないアスリートと比較して、足関節捻挫既往歴を有するアスリートにおける腸内細菌叢の種の豊富さ(species richness)が低いことを明らかにしました。本研究成果は、2022年2月11日、「Research in Sports Medicine」に原著論文としてオンライン版が公開されました。

 研究チームは、足関節捻挫既往歴を有する大学生アスリートと、スポーツ外傷・障害既往歴を有しない大学生アスリートを対象にした研究調査を実施。試合や競技会のないオフシーズン期に、専用のキットを用いて、実験対象者の糞便を自己採取して提出するように依頼しました。採取した便から、腸内細菌叢の分析を行い、腸内細菌叢の多様度指数と腸内細菌群の占有割合を足関節捻挫既往歴群と対照群にて比較しました。解析の結果、足関節捻挫既往歴を有するアスリートにおける腸内細菌叢のspecies richnessが低かったことが確認されました。加えて、対照群のアスリートと比較して、足関節捻挫既往歴を有するアスリートのBacteroides FragilisおよびRuminococcus Gnavusの割合が高いことが明らかになりました。しかし、対照群と比較すると、足関節捻挫既往歴群の腸内細菌叢のspecies evennessおよびβ多様性には差が認められませんでした。

 研究がさらに進み、腸内細菌叢と足関節捻挫の因果関係およびその機序が解明されれば、足関節捻挫は足関節周辺の運動機能だけではなく、人々の生命と健康に重大な脅威となる外傷であるという認識を高めることに繋がる可能性があります。

論文情報

題目:Altered gut microbiota richness in individuals with a history of lateral ankle sprain
著者:Masafumi Terada1, Masataka Uchida2, Tadashi Suga3, Tadao Isaka1
所属: 1立命館大学 スポーツ健康科学部,2立命館グローバル・イノベーション研究機構, 3立命館大学 総合科学技術研究機構
雑誌: Research in Sports Medicine
DOI: 10.1080/15438627.2022.2036989.
URL: https://doi.org/10.1080/15438627.2022.2036989

NEXT

2022.02.15 TOPICS

子どもたちが“伝えたくなる学び”を。SDGsワークショップを実施

ページトップへ