2017.03.22 NEWS

衣笠総合研究機構 長瀬修特別招聘研究教授が台湾の障害者権利条約の国際審査委員長に選出

 衣笠総合研究機構 長瀬修特別招聘研究教授が台湾の障害者権利条約の国際審査委員長に選出されました。
 国連加盟国ではない台湾は、障害者権利条約に加盟できませんが、2014年8月に同条約を国内法化 して「障害者権利条約施行法」(身心障礙者權利公約施行法)を制定して同年12月から同法を施行しています。それに基づいて同条約の国際審査が行われています。本年2月、陳建仁副総統の委嘱により台湾の人権専門家や市民社会の推薦を受けた5名の国際専門家からなる国際審査委員会(International Review Committee)が組織されました。同月、アメリカ、カナダ、スウェーデン、デンマーク、日本からそれぞれ1名ずつ委嘱された5名の委員の互選によって、長瀬教授が審査委員長に就任しました。国際審査委員会は本年10月30日から5日間、台北において同条約の実施について初めての審査と勧告を行なう予定です。なお、台湾の人権条約の独自の審査で日本人が委員長を務めるのは今回が初めてです。

【長瀬教授プロフィール】
国連事務局職員の経歴も持ち、2012年より本学の衣笠総合研究機構 生存学研究センターに所属。障害学の研究者として韓国、日本、中国で「障害学国際セミナー」の開催・運営に携わるなど、東アジア地域の障害学の深化と発展を先導してきました。

長瀬教授のコメント
 2012年に立命館大学に着任して以来、生存学研究センターで毎年開催される障害学国際セミナーを通じて、東アジアの障害学のネットワークの構築に携わる機会をいただき、懸命に取り組んでまいりました。昨年9月にも、本学の大阪いばらきキャンパス(OIC)で開催された同セミナー2016において、韓国、中国、台湾、香港から障害学の研究者・実践家の参加を得て、障害者権利条約をテーマに活発な議論を交わしました。そうした取り組みの評価としての委員の依頼そして委員長選出であれば、本当にありがたく思います。自分の主要研究テーマである障害者権利条約を台湾でいっそう現実のものとするために、全力を尽くしたいと存じます。   

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