畑中麻子・法学部准教授がヨーロッパ知財学会にて「Best Paper for an Emerging Scholar (Law)」を受賞を受賞

 このたび、畑中麻子・法学部准教授がフランスのボルドー大学で開催された第12回ヨーロッパ知財学会(European Policy for Intellectual Property)にて「Best Paper for an Emerging Scholar」を受賞しました。受賞対象は畑中准教授の学位論文の要旨をまとめた論文です(「Optimising Mediation for Intellectual Property Law – Perspectives from EU, French and UK Law」)。
 同賞は今年度創設され、法律と経済の2分野において、40歳以下かつ学位取得から2年以内の若手研究者を対象としています。
 畑中准教授は、昨年フランスにおいて「変動する欧州」研究連盟2016年学位論文賞も受賞しており、海外での研究成果の発表に熱心に取り組んでいます。

<畑中麻子・法学部准教授のコメント>
 この度のヨーロッパ知財学会における受賞は、研究成果に対する評価以上に自分自身の存在意義を肯定してくれる意味をもつ、大変感銘深いものでした。新しいアイディアを受容し多様性を尊重しようとする同学会の姿勢からは、大変多くの学びと刺激を得るものです。このような栄誉に導いて下さったストラスブール大学のクリストフ・ガイガー教授に、心からの感謝を申し上げます。今後も国際的な視座から知的財産法の基礎的研究に邁進し、その知見を微力ながら社会へ還元していくことができれば幸いです。

<学位論文「Mediation and intellectual property law – A European and comparative perspective(調停と知的財産法 –欧州及び比較的見地から)」の概要>
 近年、調停制度は欧州において急速な発展を続けている。創作・発明・標識・デザインなどに代表される知的財産の領域にもその余波が広がっており,EU諸機構が調停制度の活用に着手してきた。しかしながら、知的財産をめぐる紛争解決における調停の機能について論じた先行研究は世界でも僅少である。本論文は、フランス法及びイギリス法の比較を中核にヨーロッパ法上の調停理論をめぐる問題点を分析し、知的財産法における調停制度の最適化を提唱するものである。

畑中准教授(左)と指導教授であるストラスブール大学クリストフ・ガイガー教授(右)
畑中准教授(左)と指導教授であるストラスブール大学クリストフ・ガイガー教授(右)

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2017.09.12 TOPICS

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