畑中麻子・法学部准教授が「変動する欧州」研究連盟2016年学位論文賞を受賞

 このたび、畑中麻子・法学部准教授が 「変動する欧州」研究連盟2016年学位論文賞を受賞しました。同賞は、フランス国内最大の政府基礎研究機関「国立科学研究所(CNRS: Centre National de la Recherche Scientifique)」に属する一研究組織であり、ストラスブール大学の7つの研究所によって構成される「変動する欧州」研究連盟(La Fédération de recherche « L’Europe en mutation »)により2012年に設立され、特に優れたヨーロッパ研究分野の学位論文に授与されるものです。

〈畑中麻子・法学部准教授のコメント〉
 属地性が強い法学研究において、日本人がドイツでヨーロッパ法を題材にした英語によるフランスの学位論文を執筆する作業は孤立無援かつ葛藤の連続でしたが、その成果を評価していただき、「変動する欧州」研究連盟の懐の深さに感銘を受けています。世界各国の法学界で活躍されておられる方々の御指導があってのことだと思っております。受賞を励みに、今後は本学におけるより一層の国際化に貢献してまいりたいと存じます。

〈学位論文「Mediation and intellectual property law – A European and comparative perspective(調停と知的財産法 –欧州及び比較的見地から)」の概要〉
 近年、調停制度は欧州において急速な発展を続けている。創作・発明・標識・デザインなどに代表される知的財産の領域にもその余波が広がっており,EU諸機構が調停制度の活用に着手してきた。しかしながら、知的財産をめぐる紛争解決における調停の機能について論じた先行研究は世界でも僅少である。本論文は、フランス法及びイギリス法の比較を中核にヨーロッパ法上の調停理論をめぐる問題点を分析し、知的財産法における調停制度の最適化を提唱するものである。

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