グローバル化が急速に進展する中、もはや、皆さんの活躍の場が日本国内のみにとどまることはありえません。皆さんの活躍の場は国際社会であり、競争相手は世界中に存在します。社会から求められる能力も年々高度化しており、海外に目を転じると、既に人材養成の中心は学部から大学院に移行しています。大学院修了(大学院では卒業のことを修了と表現します)により取得できる修士学位は、国際社会で活躍するためのパスポートです。皆さんもこのパスポートを取得するために、ぜひ大学院に進学してください。
大学院と学部の就職実績を比較すると、大学院の優位性は明らかです。就職決定率、東証一部上場企業への決定率、巨大企業への決定率、また、製造業への決定率、さらに、理系学生の多くが希望する「研究・設計・開発職」への就職率のすべてで大学院が学部を上回っています。
私の目標はクローズアップされてこなかった社会問題を解決しようとする企業や個人に対して、ネット銀行員という立場で手助けをすることです。2017年現在、ネット銀行の台頭や仮想通貨、マイナンバー制度などの影響で金融業界は著しく変化しています。その中、金融業はその存在意義の見直しを迫られています。ただ利息や手数料を取り金融商品を売るだけでは自動化や競争で意義をなくしかねません。あくまで例えばですが、個人の資産をサイバー犯罪から守るシステムの充実や会員制ベーシックインカムの導入、秒単位の賃貸借システムなど今までとは違う時代に則した整備をすることで企業や個人を基盤から支えることができればと考えています。
T. N. さん
理工学部 基礎理工学専攻 数理科学コース 2回生
株式会社ジャパンネット銀行