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教員紹介

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安部 哲哉講師 ABE Tetsuya

所属学科
建築都市デザイン学科

経歴概要

2005年3月 京都大学 農学部 森林科学科 卒業 2007年3月 京都大学 大学院理学研究科 数学・数理解析専攻 数学系 修士課程 修了 2010年3月 大阪市立大学 大学院理学研究科 数物系専攻 後期博士課程 修了

研究について

研究分野・テーマ

低次元トポロジー

研究キーワード

結び目理論、3, 4次元多様体論

研究概要

私は結び目理論を研究しています。ここで「結び目」とは、両端を閉じた紐のことです。結び目は、「(現実の世界で)手で触れることができる」と言う意味で、非常に馴染み深い対象です。一方で、様々な数学の分野と関わりがあります。例えば「双曲幾何学」や「ゲージ理論」、さらには「統計物理学」や「DNAのトポロジー」とも関わりがあります。私は「結び目理論」と「3, 4次元多様体論」の関係を意識しつつ、研究しています。 (注:私は一回生の数学教育を担当する講師なので、私のところには所属できません)

インタビュー

研究者になったきっかけ

大学に入学した時は、数学者になるつもりはありませんでした。実際、私は(理学部ではなく)農学部に入学しました。しかし、数学には非常に興味があったので、理学部の数学を履修させてもらいました。 微分積分学は、三輪哲二先生に習いました。指定参考書の「解析概論」は、学問の香りがする名著で「数学をもっと知りたい!」と思う、きっかけとなりました。 修士に進学して数学者を目指すことにしました。指導教官は上正明先生でした。ゲージ理論を専門としたかったのですが、全く理解できず断念しました。仕方なく就活をして、某社でクオンツとして働く予定となりました。そんな時に、集中講義に来られていた(結び目理論の専門家である)河内明夫先生と出会い、感銘を受けました。研究者になりたいという思いを捨てきれず、河内先生と連絡を取り、内定を断り、阪市大(現在の大阪公立大学)に進学しました。その後、多くの研究者にご指導いただき、幸運にも研究者になれました。

受験生へのメッセージ

上にも書きましたが、大学に入学した時は、数学者になるつもりはありませんでした。ところが、たくさんの人と出会い、たくさんの刺激を受け、たくさん学び、紆余曲折を経て、今に至りました。 高校生の段階で将来像が見えている人は少数だと思います。皆さんも大学に入り、たくさんの人と出会い、より面白い世界を知り、熱中できる何かを見つけて、より実りある人生に向けて、その第一歩を踏み出して欲しいと思います。

経歴

2005年3月 京都大学 農学部 森林科学科 卒業 2007年3月 京都大学 大学院理学研究科 数学・数理解析専攻 数学系 修士課程 修了 2010年3月 大阪市立大学 大学院理学研究科 数物系専攻 後期博士課程 修了

担当科目

数学1, 数学2, 数学3, 数学C, 数学IV, 数学演習I, 数学演習II

教育活動について

公開講座において、高校生に群論の講義を実施した。(大阪市立高等学校 2015年9月、及び、雲雀丘学園 2015年7月)