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教員紹介

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大倉 俊介教授 OKURA Shunsuke

所属学科
電子情報工学科
研究室
視覚LSIシステム研究室
学位
博士

経歴概要

2003年 大阪大学工学部電子情報エネルギー工学科電子情報エネルギー工学専攻 卒業 2005年 大阪大学大学院工学研究科電気電子情報工学専攻博士前期課程 修了 2010年 博士(工学、大阪大学)

研究について

研究分野・テーマ

イメージセンサ

研究キーワード

画素デバイス、CMOSアナログ回路、IoT

研究概要

私たちが住んでいる実世界はアナログの情報に溢れています。このうち、光情報は、ヒトが目を通して脳に取り込むように、半導体イメージセンサを通じてデジタル情報空間に取り込むことができます(いわゆるデジカメです)。さらに、近年のインターネットや人工知能の発達に伴い、この実世界の光情報を、イメージセンサを通じて人工知能に取り込み、社会全体で活用することが可能になってきました。本研究室では、この人工の目であるイメージセンサを偏在させ、世界中の光情報を安心・安全に利用できるようにする研究を行っています。膨大な数のイメージセンサを利用可能にする極低消費電力化の研究、太陽の下から月明かりの下まで広く撮像できる技術の研究、人間ではなく人工知能が「見る」ために必要な画像の研究、イメージセンサ自体にセキュリティ機能をもたせる研究など、イメージセンサに特化したハードからソフトまでの横断的な研究を行っています。

  • インターネットを介して人工知能とつながるイメージセンサの概要

インタビュー

研究者になったきっかけ

特にこれといったきっかけはないのですが、学生時代に学んでいた研究室の環境が非常に恵まれていたことが、研究者になれた最大の理由だと思います。先生や研究室の卒業生の先輩方に紹介していただき、幾つかの外資系企業でインターンシップをする機会がありました。そこでは、数多の博士の方々が研究開発をしながら、その成果を積極的に対外発表されていました。そういった方々に憧れ、追いつきたいと思い、企業に就職後も積極性を大事に心掛けていたところ、様々な研究開発に携わることができ、大学教員になることができました。私自身は、朱に交われば赤くなる人間ですので、素晴らしい先生や先輩方に巡りえたことがとても幸運だと思っています。

受験生へのメッセージ

私はもともと勉強にあまり興味が無かったのですが、研究室に配属されると、研究にすっかり夢中になってしまいました。三角関数や微分積分を何に使うのか、元素周期表に何の意味があるのか、英語をなぜ学ぶ必要があるのか、といった疑問の答えが、研究をしていくうちに身をもって理解できます。目的がわかりづらい受験勉強にエネルギーを注ぐのは大変ですが、その伏線は、研究生活を始めると次々と回収されます。また、研究室配属されるまでは、世の中の便利なものを利用する立場だった自分が、研究生活を始めると、世の中に価値を与えられる立場に移れることも、とても刺激的です。ぜひ皆さんも、楽しい研究に出会い、価値を社会に提供できる日を目指して、まずは受験勉強を頑張って乗り越えてください!

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