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教員紹介

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柿ヶ野 浩明教授 KAKIGANO Hiroaki

所属学科
電気電子工学科
研究室
パワーシステム研究室
学位
博士(工学)

経歴概要

1999年3月 名古屋大学工学部原子核工学科 卒業 2001年3月 名古屋大学大学院工学研究科エネルギー理工学専攻博士課程前期課程 修了 2009年3月 博士(工学)(大阪大学)

研究について

研究分野・テーマ

電力供給システムへのパワーエレクトロニクス応用

研究キーワード

再生可能エネルギー、パワーエレクトロニクス

研究概要

電気エネルギーを有効に利用するためには、発電・貯蔵・供給・利用の全てに関わる「パワーエレクトロニクス」が重要な役割を担っています。パワーエレクトロニクスとは、電圧・周波数・電流などを必要に応じて効率よく変換する技術です。当研究室では、電力供給システムの安定化・高品質化・高効率化に貢献するパワーエレクトロニクス機器の研究を行っています。研究を進めるにあたり、回路設計やプログラミングなどエンジニアに必要な知識や技術も習得でき、社会に出てから即戦力として活躍することができます。

  • 次世代パワー半導体デバイス(SiC)を用いた電力変換器

インタビュー

研究者になったきっかけ

高校生の時にプラズマ核融合に憧れ,名古屋大学に進学しました。大いなる夢を抱いて入ったものの,研究を通じて核融合発電の難しさを知りました。博士前期過程を修了後,プラズマ関連の仕事をしていた企業に就職し,関西の地に移りました。半年ほど経った頃,ある装置の開発をきっかけに現在の専門であるパワーエレクトロニクスに出会いました。仕事を通じて,パワーエレクトロニクスをより深く学びたいという気持ちが高まり,大阪大学の博士後期過程で学ぶ機会を得ました。途中から研究室の助教として勤めることとなり,仕事と両立しながら研究を進め博士(工学)の学位を取得しました。このように少し変わった経歴ですので,研究者になったきっかけがどこなのかはっきりしませんが,研究や開発を行う仕事をしたいという気持ちを持っていたことと,これまでのご縁のおかげで今があると思います。

受験生へのメッセージ

私達をとりまく社会がこれからどうなるのか,十年後ですら予測が難しいと思います。そのような中で,電気に取って代わるものはなく,おそらく十年以上先も電気は様々な形で利用され続けることでしょう。他方で,世界的にエネルギー需要が増えています。そのため有限の化石燃料やウランに頼ることなく,太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを活用した持続可能な社会が望まれています。このような社会を支える新たな電力供給システムの実現には,電気電子工学の知識が欠かせません。エネルギーや環境に興味を持つ人は,電気電子工学分野も一つの選択肢となることを知っておくと良いと思います。

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