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教員紹介

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高山 茂教授 TAKAYAMA Shigeru

所属学科
電気電子工学科
研究室
センシングシステム研究室
学位
博士(工学,立命館大学

経歴概要

1984年3月 立命館大学理工学部電気工学科 卒業 1986年3月 立命館大学大学院理工学研究科電気工学専攻博士課程前期課程 修了 1987年4月 立命館大学理工学部 助手(電気工学科) 1996年4月 立命館大学理工学部 助教授(電気電子工学科) 2002年4月 立命館大学理工学部 教授(電気電子工学科) 現在に至る

研究について

研究分野・テーマ

ハイブリッド・センシング・ネットワークの応用展開

研究キーワード

センシング・ネットワーク、遠隔監視、ウエアラブル・システム、データ・フュージョン

研究概要

センサーネットワークは、データ観測や情報計測の可能性を拡張するキーテクノロジーであり、広域性、大容量性、多種多様性、危険性をともなう様々な観測においては、様々に適用展開することが出来ます。その構成は、異種複数のセンサー、マイクロプロセッサ、無線通信機器、データHUB、クラウドシステム、そして遠隔監視システムなどからなり、それらを協調連携させ時には遠隔操作や予測制御を行いながら自律的に動作します。研究室では、センサー、マイクロプロセッ サ、無線通信ユニットを統合した自律型観測ユニット(センシングノード)による分散協調型無線ネットワークを構成するとともに、クラウドシステムやリモートホストシステムを付加したテレメトリック・ハイブリッド・センシング・ネットワークによる1)斜面崩壊や濁流河川の監視、2)ウエアラブル・システムによる生理パラメータの動的監視と身体性の拡張、3)歩行場の動特性解析などの実用的応用展開を図っています。

  • 斜面崩壊監視ネットワークの構成要素となるセンシングノードの構成例

インタビュー

研究者になったきっかけ

最初から、研究者になろうと思ったわけではありません。今日に至ったのは、時代背景、周囲の支援、家族の理解に恵まれましたおかげです。卒業後は、「人間生活の質の向上」や「社会的価値の創出」のために貢献することが出来るような社会人になろうと思っていました。高校・大学生の頃は、情報化時代の黎明期であり、社会の様々なプラットフォームにおいて「情報」へのパワーシフトが起こっていました。「質」や「価値」という定性的な事柄が、革新的なアイディアにより「情報」というパラメータで表現される様子を観ました。そして、その情報化を推進する役割を担う技術が「計測」や「通信」であることに気づき、これらに関わる仕事に就きたいと思いました。その後、大学院生時代の恩師と機会に恵まれて大学に籍を置くこととなり、教育活動と研究活動に専念することとなりました。

受験生へのメッセージ

まず、受験生としてのスタートラインを与えられたことに対して、家族や周囲の方々に感謝しましょう。そしてこれからは、「人から何が得られるか」ではなく、「自分が何を生み出せるか」について考えるようにしましょう。また、その創造のためにどのような知識や経験が必要なのか、それを身につけるためにはどのような進路形成(学校、専門、就業など)があるのかについて考えてみましょう。メディアではよく「受験は他人との競争」であるように表現されますが、あまりに表象的な結果に基づく観点です。受験の前にまずもって大事なことは、自分自身の有り様についての迷いや悩みに真っ向から向き合う勇気と姿勢があるかどうかです。それを乗り越えて晴れた想いを抱きながら取り組む受験勉強は、労苦を厭わない、充実感に満ちたものになると思います。そしてその充実感が、知識と知恵の蓄積、そして自身の人間的成長を果たしうる糧になります。

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