今井 茂教授 IMAI Shigeru
- 所属学科
- 電気電子工学科
- 研究室
- 単電子デバイス研究室
- 学位
- 博士
経歴概要
1985年3月 東北大学工学部電子工学科 卒業 1987年3月 東北大学大学院工学研究科電子工学専攻博士課程前期課程 修了 1990年3月 東北大学大学院工学研究科電子工学専攻博士課程後期課程 修了
研究について
- 研究分野・テーマ
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単電子デバイスの動作に関する理論研究
- 研究キーワード
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次世代極微細デバイス
- 研究概要
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PCの内部で高度な情報処理の機能を実現している集積回路は、サイズが十数nm程度であるトランジスタから形成されており、これらの極微細トランジスタが情報の担い手である電荷の動きを制御しています。単電子トランジスタをはじめとする単電子デバイスは、最小の電荷を有する電子同士がお互いに反発しあう性質を利用して、電子の動きを1個ずつ制御する究極のデバイスです。単電子デバイスは、電子1個1個を情報の担い手とすることが可能で、飛躍的に集積回路の集積度を高め、また消費電力を低減することができると期待されています。私の研究室では、作製が比較的容易な共通ゲート構造を有するマルチドット単電子デバイスの動作や、単電子デバイスからなる単電子論理ゲートの動作を探究する理論的研究を行っています。
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共通ゲート単電子デバイスの構造(上)とその動作を示す安定領域図(下)
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インタビュー
研究者になったきっかけ
私は子供のときから数学や理科(特に物理)が好きでした。これらの問題を解くことは、クイズやパズルを解くのと同じように楽しいことでした。そこで、大学に進学する際は工学部の中で物理学に非常に近いと思われる電子系を選択し、大学院に進学する際は、電子物性と密接な関係がある電子デバイスの研究を行う研究室を選択しました。さらにそのまま、教員になりましたが、現在の専門分野である微細電子デバイス工学は、現代社会を支える重要な技術であると同時に、自分の興味・関心によく合っており、そのような道に進めたことは幸せだったと思います。