2014年度・第3回FDフォーラム報告 |
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■ 2015年3月3日(火) 16:50~18:10 ■ 朱雀キャンパス205号教室 □ 出席者 19名 |
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実務総合演習は、実務基礎科目として最終学年に配置され、法科大学院の教育理念である「実務と理論の架橋」をまさに総合的に実現する科目として位置づけられてきた。そのため、研究者教員と実務家教員の共同担当としたり、テーマ教材についても工夫を重ねてきた。他方、司法試験との関連性、学生実態の急速な変化、さらに現在の議論では、演習科目での系統的学習が実務総合演習関連科目で進むなど、この実務総合演習の目標、授業内容、方法についていま一度見直す時期に来ているように思われる。 そこで、今回のFDフォーラムでは各科目責任者から「現状と課題」の報告をいただき、自由な意見交換ができればと考えた。実務総合演習3科目ごとに状況は異なるが、実務総合演習としての統一的な枠組みで議論を進める必要があるため、3科目全てから報告を受けた。 同一の実務総合演習で、クラスグレード制、実務家と研究者の共同担当など、基本的な枠組みは共通にしつつも、公法、刑事法、民事法では具体的な授業内容はかなり異なっている。特に議論となったのは、民事法実務総合演習であった。法律基本科目、先端展開科目において、民法、商法に係る演習科目が、実務基礎科目には民事裁判総合研究がこの間新設され、2016年度カリキュラム改革でさらなる科目新設も予定されている。これらの法律科目で取り扱うテーマ、教材と実務基礎科目である実務総合演習との関係性、実務総合演習において訴状や準備書面などの文書を起案させることの意義についてなど、種々議論があった。 今後、各科目担当者会議でさらに具体的な課題を整理したうえで、科目改革につなげていくことを確認して、閉会した。
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