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【JSSF2022 閉幕】大きな夢と感動をありがとう!

2022.11.22

 「Rekindle the Fire, Light up our Future! ~炎を再燃させ、私たちの未来を明るく照らそう!~」このスローガンのもと、3年ぶりに対面で実施された今年度のJSSF2022、第20回記念大会は、参加者全員の熱い熱気と感動とともに大成功のうちに終了しました。海外からも国内からも、そして本校の生徒にとっても、まさに夢のような5日間になりました。
 期間中は、各国の高校生による科学研究発表(口頭発表32本、ポスター発82本)を中心に、科学講義、科学討論、問題解決型ワークショップ、企業・研究室見学、文化交流、各種式典等によって、サイエンスを中心とした国際交流が行われました。生徒実行委員長の鈴木陽太さんを中心に、研究発表部署、Science部署、Recreation部署、20周年企画部署、文化部署、デザイン部署、メディア部署の7つの部署に分かれて、生徒たちそれぞれの熱い思いを持って企画を入念に準備してきました。在校する高校生たちは、誰も経験したことがない対面でのJSSFをどのように作り上げるか、それぞれに苦心しましたが、その努力がこの5日間で大きく花開き、すべての参加者がサイエンスを中心として心を一つにする、素晴らしいフェアになりました。

 中心となって活躍した3年SSGクラスの参加生徒たちは終了後、以下のように述べています。
  • 多くの海外生と一緒に行われるこのフェアは、自分の考え方や世界の見方を大きく変えてくれました。この経験をここで終わらせるのではなく、自分の将来に進むための経験の一つであり、通過点にしたいと思います。将来「このフェアを経験できたからこそ今の自分がある」と胸を張って言えるように、これからも頑張っていきたいと思いました。
  • これほど多様性に富んだ場に参加させてもらい、人と交流することの楽しさを身に染みて感じました。海外生は本当に頭が良くてフレンドリーで器が広くて経験も豊富で、たくさんの刺激を受けました。将来、そのような人たちと肩を並べて一緒に世界に貢献できるよう、英語も数理の知識も社会問題への関心も高めていきたいです。
  • 異なる文化を持った異国の人たちと、英語という共通の言語、サイエンスという共通の話題を通して関係を築き、今後もそれが続き発展していくであろうと思われる。他では決して味わえない素晴らしい5日間だった。このフェアを通して、世界に対する意欲、人と交流する素晴らしさを感じ、是非英語を使いこなし、彼・彼女らと再び笑い合える日が来てほしいと強く思い、これは私の今後の学習に対する姿勢を好転させた。
  • グループワークの時の海外生のアイディア、それを実現する力、常に手が止まらないところ、賢さに驚いた。壁にあたってもめげずに失敗を恐れずアイディアを形にしていく姿は正直感動したし、こうならないといけないなと感じた。いろいろな人がいるなと思ったし、世界はとても広く、今の場所がすべてではないんだと思った。
  • 見たことがないくらい素敵な景色を見ることができました。口頭発表とポスターセッションは楽しすぎました。いろいろと質問をしたり、研究を話題にしてもっと仲良くなれたりと、研究を中心に話すことがこんなに楽しいんだ、とびっくりしました。5日間が終わってずっと涙が止まらないくらい最高のフェアでした。
 これまで20回のJSSFに参加した高校生の総数は、海外から2180名、SSH校を中心に国内から620名に上り、立命館高校からはSSGクラスを中心に990名を超える生徒が活躍してきました。20年間で約3800人の高校生がJSSFに集い、熱く議論し、多様な意見を交換し、将来の夢を共に描いたのです。JSSFを通じて、世界中の素晴らしい生徒たちや先生方との大きなネットワークが築かれています。
 JSSFは長くSSHの指定を受けている立命館高校の伝統であり、誇りでもあります。前例のない中ゼロから創り上げてきた草創期の生徒達、急激に参加校が増え様々な対応を迫られた拡大期の生徒達、醸成してきたJSSFでホスピタリティを大きく発揮し始めた発展期の生徒達、新企画を次々打ち出し始めた新生期の生徒達、コロナ禍の苦しい中素晴らしいオンラインフェアで新しい可能性を打ち出してくれたこの2年間の生徒達、歴代の生徒たちの様々な挑戦のおかげで、20年目を迎えた今年のJSSFは本当に温かく、喜びに満ちた、感動的で素晴らしいものになりました。
 JSSFに参加した世界中の高校生が、ここで築いた国際的なネットワークを今後も大切に育み、共に得た感動、夢や自信を、将来さらに大きなものに変え、世界のために貢献する力にしてくれることと信じています。
 JSSFは次の大きな節目に向けてさらに成長していきます!

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追記:JSSFに参加した高校生の間で、JSSF終了後にインスタグラムのグループが作成されたそうです。帰国数日後の皆既月食では、それぞれの国から見える月食の様子を収めた画像が、各国の時差に従ってコメントとともに次々に投稿されていったそうです。同じ月をそれぞれの国で見ながら、5日間を共に過ごした世界中の友のことを思う、素敵なネットワークが心配せずともすでに形成されているようです。