研究科長メッセージ
高度な理論的・実証的研究を進める環境で
言葉の専門家を育成します
近年の情報通信技術や人工知能技術の急速な発展により、本研究科が柱とする言語学、言語教育学、そしてコミュニケーション表現学分野をめぐる環境は劇的に変化しています。大規模言語データに基づく研究手法は言語学において重要な位置を占め、また、生成系AI の教育現場での活用は言語学習の可能性を広げ、あらたな教材や教授法の開発が求められています。とりわけ、大規模言語モデルの発展により、研究においてもAIを仮説生成やデータ分析の補助として活用するなど、人間とAIの協働による新たな研究手法が広がりつつあります。教育の現場においても、AIの利用を前提とした学習環境の再設計や評価のあり方の再検討が求められています。本研究科では、言語情報処理や統計、そして電子教材開発等の科目を配置し、こうしたニーズに対応するとともに、AIを活用する実践的能力と、その出力を批判的に検討する力の双方を養う教育を行っています。
一方で、言語データの蓄積が少ない言語あるいは方言の研究では、その言語・方言の構造そのものの基礎的研究が不可欠です。また、学習者も教授者も多様化し、言語教育研究は広がりを見せています。本研究科では、言語の記述的及び理論的研究手法を体系的に学ぶ科目や、多言語多文化共生社会における言語教育研究に必要とされる科目を多数用意しています。さらに、コミュニケーション手段の多様化による可能性の広がりとそれによる新たな課題は、AIとの相互作用も含め、いかにして人間が言語及び非言語を用いてコミュニケーションを行っているのか、また人間の言語能力とは何かを私たちに問い直しています。拡充を重ねてきたコミュニケーション表現学分野は、こうした課題に応えるものです。
言語教育情報研究科は、日本語教育・英語教育の専門家を目指す人たちと言葉やコミュニケーションに関わる様々な領域の専門家を目指す人たちに門戸を開放しています。本研究科は、高度な理論的・実証的研究を進める環境を整え、言語教育の実践の場としての教育実習の機会を国内外に用意しています。立命館大学は大学院生のための研究施設や助成制度が充実しています。大学院に入ってから成長する心構えのある方を歓迎します。
立命館大学大学院
言語教育情報研究科長
有田 節子
Setsuko ARITA
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