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David Coulson
研究領域
Applied Linguistics, Vocabulary Acquisition research
研究テーマ
My research has focused on vocabulary acquisition, cross-linguistic effects in language learning and academic writing instruction. I would be happy to advise students especially in fields close to these.

佐野 愛子
研究領域
英語教育、バイリンガル教育
研究テーマ
全ての言語資源を活用する言語教育を目指して
高校時代をイギリスで過ごし、マイノリティの立場を経験しながらバイリンガルとしてのアイデンティティを確立していった経験や、高校で英語を教えた教師としての経験、カナダでの子育ての中で子どものバイリテラシー教育について考えた経験などが今の研究のきっかけになっています。バイリンガルであること、バイリンガルになること、バイリンガルを育てることについて、とくにリテラシーの獲得に焦点を当てながら様々なコンテクスト(英語教育を含めた外国語教育、日本手話と日本語のバイリンガル教育としてのろう教育、外国にルーツのある子どもたちの日本語と母語のリテラシー教育、海外に育つ日本語を継承語とする子どもたちのバイリテラシーを支えるFamily Language Policyなど)で研究をしています。バイリンガルの子どもたちが、「○○語に課題のある子どもたち」と捉えられるのではなく、「多様な言語資源を持つ子どもたち」として評価され、そうした言語資源が十全に活用されるような教育のあり方について考え続けています。

清水 裕子
研究領域
言語教育における測定と評価、読解教材開発
研究テーマ
<テスト>と聞けば<苦い経験>を思い浮かべる方も多いかと。しかし、自分の力や特性を測定・診断し、より良い方向に導いてくれるものなら、なんだか受けてみたくなるのでは? 測定と評価を含む分野であるテスティングは、比較的新しい領域です。研究科の講義では、言語テストの作成や分析を体験していきますが、教材開発にもつながる情報も得られると思います。テスティングに興味を持つ仲間が増えることを楽しみにしております!

田浦 秀幸
研究領域
心理言語学、言語獲得と喪失、英語教育学
研究テーマ
大きく分けて2分野の研究を進めています。第1のテーマは心理言語学分野に関するもので、バイリンガルの第2言語獲得・ 保持・喪失を扱っています。たとえば、「バイリンガルの人たちの脳構造は日本語モノリンガルに比べてどうなっているだろう?」等を探ります。第2の研究テーマは、中学・高校・大学の英語教育現場で続けてきた効果的な英語教育についての研究です。 理論研究と現場実践を車の両輪と考え、どちらにも偏らずそれぞれお互いに還元できる研究(たとえば、「英語の上達法に関する本は星の数ほどあるのに、一度覚えた(はずの)単語や文法項目をどうしたら忘れずにすむの?」等)を心がけています。

津熊 良政
研究領域
言語間における対照音声学的研究、日中音声学研究
研究テーマ
最近の英語教育では、コミュニケーション能力の養成に重点がおかれています。 教師はリスニング・スピーキング能力の基礎である連続音声中の英語に特有な音変化、リズム、イントネーションなどの知識を正確に修得していなければなりません。日・英の音声比較対照を通じて、まず問題発見をし、次に具体的解決方法について考察し、最後に適切な教材開発を行うことが求められています。皆さんのチャレンジをお待ちしています。

湯川 笑子
研究領域
英語教育、言語少数派のバイリンガル教育
研究テーマ
英語教育から多言語教育へ
高校英語教育現場を自分のキャリアの出発点として80年代にティームティーチング他、日本の教室英語教育の研究をした後、視点は、もっと違うルートで最大の効率で二つの言語を身につけようとする人口に移っていった。つまり、早期バイリンガル児の言語変化、イマージョン教育、移民の母語保持・伸長、帰国児童・生徒の第2言語保持、聾・難聴児の手話と書記日本語のバイリンガル習得などといった現象を研究対象とすることによって、2つの言語を育てることや、失っていく現象を見て、教育現場の支援に結びつけようと努力しています。いろんな言語の組み合わせを観察しながら、そこから得た教訓を、日本の小学校から高校までの日本の英語教育に活かしたいと考えています。
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大島 弥生
研究領域
日本語教育学、談話分析
研究テーマ
留学生に対する日本語教育、特にアカデミック・ライティングについての教育・研究を行っています。留学生が産出する文章の特徴を探る中で、読んだものや聞いたものなどの外からの情報をどう自己の文章に取り込み、情報への解釈や評価を表していくかに興味を持っています。留学生が目標とする学術論文ジャンルについても、その言語的特徴を探り、教材開発につなげたいと思っています。 同時に、レポートを書くプロセスにおいてお互いに書き手・読み手となって意見を交換する協働学習やジグソー学習の中で、どのような情報のやりとりが起こっているのか、何を学んでいるのか、という点も研究テーマとしています。

大野 裕
研究領域
日本語教材開発(コンピュータ利用含む)、日本語教育学、日本語学
研究テーマ
自分自身が学んだり働いたりした大学を数えてみると、立命館は7つ目になります。新しい研究室に入ったばかりですが、とても活気のある大学だなあと思います。立命館での私の主な仕事は、留学生のみなさんに日本語を教えることと、言語教育情報研究科で将来、日本語を教える立場になる人たちにプログラミング等を教えることです。どちらも、今までやってきたことですが、やはり新しい環境になると緊張します。学生時代の専門は言語学でしたが、日本語の教科書を作ったり(『げんき』)、コソボ紛争に関する翻訳をやったり(チョムスキーの『アメリカの「人道的」軍事主義』)、テキストの電子アーカイブ化の活動に加わったり(青空文庫)、のびのびと生きてきました。新しい職場で、同僚の先生方や学生のみなさんから、また新たな刺激を受けられることを楽しみにしています。(すみません。これ、立命館に赴任した時に書いたままです。)

北出 慶子
研究領域
第二言語学習、第二言語教師成長、日本語教育
研究テーマ
社会文化的側面に焦点を当てたアプローチでの言語学習や言語教師研修の研究をしています。グローバル化やネット社会という急激な社会変化の中で特に興味を持っている研究テーマは、2つです。1つは、より良い多文化共生社会を作るために必要となる言語能力や言語教育は、従来のものとどう違うのか、そして、どうすればそのような能力を伸ばすことができるのか、という点です。具体的には、多文化間コミュニケーションの談話分析、留学による学習者のアイデンティティ変容を分析しています。
もう1つは、第二言語研究における質的研究の意義とその水準向上への取り組みです。社会文化的側面と言語学習や言語教育成長の関係を見るためには質的分析が必要となりますが、研究手法としてのこれからの発展が重要だと考えています。皆さんと一緒に新しい社会のための言語研究をするのを楽しみにしています。

遠山 千佳
研究領域
第二言語習得(談話の習得、特にトピック構造の習得)、日本語教育学
研究テーマ
日本語学習者の母語が談話の構造にどのように影響し、日本語の習得とどのように関係するかを、主にトピック構造をテーマに研究しています。文よりも大きなまとまりとしての談話は、母語のほか、母語文化や話し手(書き手)・聞き手(読み手)の事態の認知の仕方などが複雑に絡み合ったり競合したりして、その談話の参加者らしい談話を構築していきます。その人らしくていいし、語彙も文法も間違っていないのに、「わかりやすい」と言われたり「なんか変」と言われたりするのはなぜ?ということを、係助詞の「は」を中心に分析しています。コミュニケーションとも深くかかわる興味深い分野です。
また、私が日本語教育に関心を持ち始めたのは高校生のときでしたが、そのきっかけとなった、年少者の日本語教育、地域の日本語教育にも最近関わっています。

平田 裕
研究領域
日本語学、言語変化、日本語教育学
研究テーマ
日本語教育学、日本語学が専門です。日本語教育においては、更に実践的な語学教育方法の追求、日本語学・言語学においては、文法の成り立ちにおける言語学的な必然性と、歴史的/社会的必然性(偶然性)の相関を研究していきたいと考えています。競合する語形/表現から生まれる使い分けや取捨選択、様々な言語/方言で見られる共通の現象、似ているけれども少し違う現象など、言語学で学んだ「ことば」の豊かさは、今の私の仕事の土台になっています。クラスでは「ことば」の多様性や豊かさを感じられるような教え方ができればと思っています。
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杉村 美奈
研究領域
言語学(統語論、統語論・形態論インターフェース)
研究テーマ
生成文法理論の枠組みにおいて、再構造化 (restructuring) 現象、「が」格目的語の認可条件、複雑述語 (complex predicates) 形成、主要部移動 (head movement) などが関わる統語現象を研究対象とし、それらの現象を説明する理論構築を行っています。主に英語や日本語を対象言語としていますが、研究対象に関連する他言語のデータも考察します。特に統語論と形態論が関わり合う言語現象に興味があり、語の仕組みや接辞の具現化に関わる問題を統語論においてどのように説明できるかなど、統語論・形態論インターフェース研究にも取り組んでいます。

滝沢 直宏
研究領域
英語学・言語学
研究テーマ
研究領域は、英語学(特に文法・語法)及び言語研究のためのコーパス利用の方法論です。特に、(1)言語理論を踏まえた英語の文法現象の記述と説明、(2)言語の慣習的側面の記述と記述の方法論、(3)コーパスを正確に利用するための方法論に焦点をあてています。授業では、英語学とコーパス利用を有機的に関連させつつ、更に英語教育の現場も念頭におきながら、英語という言語を客観的に分析する理論的視点と分析に必要なテキスト処理技術の習得を目指します。コーパスは、決して「便利な」道具ではなく、使い方次第では有害でさえあり得ること、しかし厳密に利用すればとても大きな力を発揮し得ることを授業の中で伝えたいと思っています。
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