在学生の声

在学生の声01
布野 拓海さん
(2021年4月入学)
NUNO Takumi
大
学2回生から3回生にかけて、アメリカに語学留学をし、英語力が飛躍的に向上したことを実感しました。留学先のプログラムはTESOLが基になっており、それが私のTESOL、そして「第二言語習得」との出会いでした。将来は英語教師になりたいと考えていたので、より専門的に言語教育を学ぶために言語教育情報研究科への進学を決意しました。 夏休みに、念願のTESOL資格取得プログラムをオンラインで受講しました。プログラムの内容は、研究科の授業と非常に関連性が高く、知識を深める良い機会となりました。また、遠隔授業を行う際の技術や学習に役立つツールを得ることができたので、最新の教育環境で教えることに対して自信がつきました。 しかし、私は「理論」を学ぶだけでなく「実践力」を磨く重要性を日々感じています。その力を身につけるためには、長期に及ぶ観察とトレーニングが必要であると考えました。そこで、1年間にわたる京都府立山城高等学校のインターンシップに参加しました。変化を繰り返す教育内容や生徒像をこの目で確かめることができました。 英語教育学プログラムでは、バイリンガリズム、早期英語教育、音声学といった様々な分野の知見を広げることができます。加えて、コーパスや統計分析といった研究のアプローチの方法を身につけたり、模擬授業や教材開発を通して実践力を磨いたりすることができます。どの分野も大変魅力的で、これまでに何度も修士論文のテーマを変更するほどでした。中でも、語彙習得に関心があり、現在は「コロケーション」についての研究を進めています。L2学習者による習得が困難とされるコロケーションの効果的な指導法を解明していきたいです。修了後は、高校教師を志望しており、前述した研究の成果や授業での学びを現場で大いに活用していきたいと考えています。生徒の英語学習をサポートしながらも、共に学び続ける教師を目指します。

在学生の声02
畑 あやかさん
(2021年4月入学)
HATA Ayaka
3
年ほど前から日本語教師として教壇に立ち、留学生と直接向き合う日々の中で、専門性の高い教育を受けることができ、一歩踏み込んだ研究が可能な日本語教育を専門とする大学院に進学したいという気持ちが強くなりました。そのような折、言語教育情報研究科のホームページを通じて、日本語教育学プログラムのことを知りました。そして同時に、この研究科であれば、日本語教育学や日本語学といった関連領域の基礎知識はもちろん、学部時代では学べなかった教材開発や教育実習などの演習系まで体系的に修得できるカリキュラムが設定されていることを知り、進学を決意しました。 言語教育情報研究科の魅力はたくさんありますが、一つ挙げるならば、それは「出会い」だと思います。この研究科では、さまざまなバックグラウンドをもった多様な人たちと出会い、共に学ぶことができます。そこに、国籍や年齢、職業の垣根はありません。授業内外を問わず、仲間との交流を通して、さまざまな考え方や文化などにも触れることができ、毎日が本当に刺激的で楽しく充実しています。また仲間だけではなく、優しい先生方との出会いも、私にとってはこの研究科に進学してよかったなと感じるポイントの1つです。入学前に想像していた以上に、先生方との距離が近く、授業中の雰囲気もとても温かいです。そのおかげで、入学前は不安や心配でいっぱいだった研究にも安心して取り組むことができています。 私は、以前、留学生の就職支援事業に関わっていたこともあり、留学生のキャリア、その中でも特に、彼らがキャリアをどう捉えているのかといった「キャリア観」に興味関心があります。現在はその多様性を明らかにするための一例として、留学生の「ライフキャリア」に焦点を当て、質的研究を進めています。修了後は、言語教育情報研究科で学んだことを活かし、高い専門性を身につけた日本語教師として、さらなる成長を目指していきたいと考えています。

在学生の声03
ANAERさん
(2021年9月入学)
ANAER
大
学3年生の時、交換留学で日本に1年間滞在しました。学校の先生だけでなくアルバイト先のオーナーからも色々教わりました。オーナーが「躾」という言葉について「身を美しくすること」と説明してたのが印象的でした。教師だった母からの影響や日本でいろいろ教えて下さった方の影響もあり、教師の役割について考えさせられました。そして、いつか自分も教師になりたいと思いました。 留学経験で、自分の知識が浅いことやコミュニケーションのストラテジーを身につけていないことを痛感しました。こうした側面を克服するため大学院に進学することにしました。2020年に大学を卒業してすぐに進学したかったのですが、新型コロナウィルスの影響で渡日できなくなりました。研究の方向についても思い悩む日々を過ごしました。そうした中で北出慶子先生の「外国人・留学生支援ボランティア活動を通じた学びと課題:日本語教育人材育成のための多文化サービス・ラーニング開発に向けた系統的レビューの試み」という論文と出会いました。そして先生が所属する立命館大学への進学を考えるようになりました。コロナ禍のもとで、日本への渡航はできませんでしたが、オンラインの面接で言語教育情報研究科を受験することができました。 入学後、言語情報コミュニケーションコースで言語学の基礎を固めつつ、新しい内容を吸収することに努めています。私はモンゴル語の尊敬語に関心があります。2021年度秋学期に講義で角田太作先生の『世界の言語と日本語』を読む機会があり、所有者敬語に関心を持ちました。現在モンゴル語の尊敬語と所有傾斜の関係を考察しています。修了後は教師になることを希望していますが、まずは自分の言語学の知識を磨くつもりです。
修了生の声

修了生の声01
スウ ユウキさん
英語教育学プログラム
2018年度修了
アクセンチュア株式会社
ZOU Youhui
私
は言語教育情報研究科で研究した2年間のうちに、言語教育学及び言語学の専門知識や研究に必要な倫理的考え方を身につけることができました。学んだ知識に基づき修士論文では日本語、英語、中国語の三カ国語が話せる中国人留学生を対象として、三つの言語がどのようにトライリンガルの学生達の脳に貯蔵されているか分析していました。私にとって言語教育情報研究科は素晴らしい教員から自分が興味のある分野について専門的なアドバイスを受けたり、自由に自分の関心があるテーマにチャレンジできる研究に優れた場所です。修了後はここで学んだ客観的に物事を分析する方法や、論理的に課題を解析する手法など、仕事と生活の至るところで活用することができています。本研究科で過ごした刺激かつ充実な日々は、私のかけがえのない宝物です。
修了生の声02
大矢 訓史さん
英語教育学プログラム
2014年度修了
立命館守山中学校・高等学校 専任教諭
OYA Satoshi
私
は学部卒業後、一度教壇に立ちました。しかし、言語習得理論や教授法について何も知らなかった私は危機感を覚え、大学院へ進学することを決意しました。研究テーマは文法に関するものでしたが、情意面にも興味があったため、テーマを決めるにあたり悩みました。しかし、その過程で得た知識は、現在の私の教育活動に大きく生かされています。熱心な教授陣、そして幅広く学ぶことができる環境、どちらか一方でも欠けてしまうと充実した学びは達成されません。そういう意味では、本研究科は私にとって理想的な学習環境であったと言えます。

修了生の声03
チン ブンテイさん
日本語教育学プログラム
2016年度修了
日本語教師
东莞市丰泰外国语实验高级中学
CHEN Wenting
私
は中国の高校で日本語教師をしています。言語教育情報研究科で学んだ日本語の言語文化、教育理論、教授法などの専門知識は教師キャリアの有力な支えとなっています。また、日本語教育実習を通して、実践スキルを鍛えました。在学中は何回も模擬授業を行い、先生やクラスメートからはいつも親切で色々なアドバイスや助けをいただきました。振り返ってみれば、そのおかげで、教壇に立つ恐怖を乗り越えて、本当の教師になれたのでしょう。「どうしたら日本語教師になれるのか」「どうしたらよりよい日本語教師になれるのか」研究科で学び、得ることができました。これからも、研究科で得た宝物を日本語教育の現場で生かしていきたいと思います。

修了生の声04
原澤 尚輝さん
日本語教育学プログラム
2015年度修了
近畿大学
日本語非常勤講師
HARASAWA Naoki
学
部生時代に副専攻として日本語教育を勉強していましたが、もっと本格的に日本語教育を学びたいと思い言語教育情報研究科に入りました。言語研には様々なバックグラウンドをもつ同期や先輩方、そして先生方がいらっしゃり、毎日がとても刺激的でした。結果、日本語教育だけでなく物事を客観的に見る力や論理的に考える力を身につけることができ、言語研での2年間は私の財産となりました。修了後はUAEのアブダビにある高校で日本語を教えていますが、今でも仕事で悩んだ時は言語研の同期や先生と連絡を取り、相談に乗ってもらっています。

修了生の声05
多田 一馬さん
言語情報コミュニケーションコース 2011年度修了
アマゾンジャパン合同会社
TADA Kazuma
塾
講師のアルバイトで英語指導に興味を持ち、深く英語教育や言語学を学びたいと思ったことで大学院進学を考えました。言語教育情報研究科に進学する決め手となったのは、英語教員の専修免許状の取得を目指しながら、言語学を学べるという点です。TESOL資格取得プログラムにも興味があったので、1回生の夏にはオーストラリアのサザンクィーンズランド大学に5週間留学し、英語非母語話者への英語教授法についても学びました。最終的には、自分が本当にしたいことを見つけ、民間企業に就職することにしましたが、大学院で身に付けた「深く考える姿勢」は今でも仕事をする中で活かされています。大学とは違った刺激が大学院にはありますので、前向きに大学院進学を検討していただければと思います。

修了生の声06
木村 修平さん
言語情報コミュニケーションコース 2005年度修了
立命館大学
生命科学部准教授
KIMURA Shuhei
私
は現在、立命館大学生命科学部などで展開している「プロジェクト発信型英語プログラム」の運営に関わっています。英語とICTを知的生産のインフラと位置づけるこのプログラムでは、言語研で学んだことが十二分に活用できており、同じく言語研卒の同僚らとともにやり甲斐のある日々を送っています。英語とICTの両方を学べる言語研に進学したからこそ今の私があります。自分次第で多くの刺激とチャンスと人脈を手に入れられる場所ですので、後輩院生にはぜひアクティブかつ貪欲に、研究科のリソースを利用してもらいたいです。
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