国際関係学部の環境や学びを活かして外務省専門職に内定

品田 星 さん
国際関係学部 4回生

「国際公務プログラム」に所属し、様々な学部のプログラムに参加する中で外務省専門職の採用試験に合格した品田さん。外務省を目指したきっかけや合格するまでの学生生活についてお話をお伺いしました。

立命館大学 国際関係学部に進学を決めた理由をお聞かせください。

品田私は、高校生の頃に1年間カナダ(ノバスコシア州)に留学をしました。その当時、北朝鮮によって連日ミサイルが発射され、日本海への落下や北海道上空を通過するといったニュースが日々報道されていました。この出来事をきっかけに、日本の平和や国防などに関心を抱き始めました。大学への進学にあたり、国際関係や安全保障等が学べる大学として、立命館大学の国際関係学部を選びました。

外務省専門職を目指すきっかけを教えてください

品田新型コロナウイルス感染症が流行し自宅に居る時間が増えたことで、自分の進路に焦りを感じ、真剣に将来を考え始めました。ちょうどこの時期(2回生の秋学期)に薮中先生(客員教授。元:外務省事務次官)の「日本外交論」の授業を受講しており、リアルな外交についてお話を聞く中で外務省や防衛省などの職業を意識するようになりました。

また、薮中先生の授業を受ける中で、特定の地域・言語のスペシャリストになることによって、その地域に住む方々との良好な関係づくりができる、ひいては平和構築に寄与できるのではないかと考えるようになりました。また、自身の性格としても一つの物事に集中する方が得意だと感じていたこともあり、外務省の中でも総合職ではなく専門職員を目指そうと思いました。

具体的に合格するまでどのような準備をしましたか?

品田2回生の10月に予備校に入り、基礎教養、国際法、憲法の勉強をスタートしましたが、なかなか本気になれずにいました。それでも、予備校や大学で出会った同じ目標を持つ友人たちと切磋琢磨し、ともに勉強を進める中で徐々にモチベーションが高まっていきました。3回生から本格的に試験対策に取り組み始め、毎日、友人と図書館で勉強したり、お互いの自宅からZoomを繋いで勉強したりしていました。

1次試験対策でとても役立ったことは、国際法や憲法など、試験科目と被る国際公務プログラムの授業を受講できたことです。また、国際法が専門の西村先生に勉強会を開いていただき「国際法」への理解を深めることができました。もちろん予備校でも国際法を学べるのですが、私は西村先生との勉強会を通じて他の受験生よりも深い知識を身に付けることができたと感じています。また、先生に論述の添削をしてもらえたことも試験対策としてとても役立ちました。2次試験の対策では、外交に関するニュースや学部で行われる外交官や国際機関の方のお話を聞ける授業やイベントに積極的に参加してきたことで、世界や日本の情勢について最新の動向や情報を得ることができ、試験に役立てることができました。

外務省で実現したいこと、挑戦したいことは?

品田外務省専門職の職員として専門とする言語がアラビア語に決まったので、どんな国でも0から人脈作りに励み、アラビストとして信頼される外交官になることです。挑戦したいことはこれからアラビア語やアラビア語圏の勉強を進めていく上で、決めていきたいと思っています。

国際関係学部、国際公務プログラムでよかったことは?

品田高い志を持つ友人に出逢えたことです。国際公務プログラムの仲間の姿を見て、つらい時でも最後まで諦めず試験に臨むことができたと思います。

また、西村教授の「ゼミ(専門演習)」で国際法に関する質問をいつでもすることができたこと、「グローバル・シミュレーション・ゲーミング」の授業でリアルな国際交渉を実体験し、外交官という仕事への理解や条約作成や決議を可決させることの大変さを学べたこと、「国際社会で活躍する人材養成特別プログラム(オナーズ・プログラム)」に参加し、安全保障のスペシャリストからお話を聞くことができたこと等、国際関係学部だからこそ学ぶことができたことがたくさんありました。

品田さんは国際関係学専攻ですが、グローバル・スタディーズ専攻の科目(英語で開講される科目)をいくつも受講されています。GS専攻の科目を受講していかがでしたか?

品田留学生に囲まれた環境でGS専攻の科目を受講することで、どんな環境でも飛び込んでみることが大切だと感じました。GS専攻の科目を受講することで自分の英語力の低さにあらためて気付かされた経験をバネに、日々英語の勉強を進めることができました。

外務省を目指す学部の後輩、国際関係学部を目指す高校生へのメッセージをお願いします

品田後輩に伝えたいのは、日頃から交流関係を大切にすることの重要性です。試験勉強で挫折しそうで本当につらい時に支えてくれるのは、友達や教授をはじめとする周囲の人々でした。試験まで(国家試験に向けての勉強はもちろん重要ですが)、勉強に時間を費やしすぎず、友人や教授との交流を促進することもとても大切だと思います。

国際関係学部を目指す高校生へお伝えしたいことは、最後まで諦めずに自分を信じればどんな夢でも実現できるということです。国際関係学部では、国家公務員はもちろん、大学院進学や有名企業への就職をすることができる環境が整っています。国際関係学部に入り、友人や教授に頼りながらも、自分の思い描く未来に対して諦めずに突き進んでください! そうすることで、きっと皆さんが望む未来を切り開くことができる学部だと思っています。

2022年11月更新

MORE INTERVIEWS