カリキュラム
国際公務プログラム
国際関係学専攻(IR専攻)の学生は、2回生から4つのプログラムのいずれかを選択し、所属することになります。そのうちの1つが「国際公務プログラム」です。
国際公務プログラムでは、国際機関、国家および自治体の公務行政について学びます。昨今、外交や安全保障だけでなく、多くの行政活動で国際関係の深い知識と外国語運用能力が求められています。本プログラムの授業では、国連職員や外交官をめざす学生はもちろん、その他の国家公務員(総合職、一般職)や地方公務員をめざす学生が、小人数の学習グループを形成して日本や世界での公共政策に関する課題と解決策を探求していきます。なお、本プログラムは定員(20名程度)を設けており、希望者が定員を超える場合は選考を行う場合があります。
国際公務セミナー、国際関係学セミナー(国際公務クラス)
プログラム選択で「国際公務プログラム」を選択した学生を対象に、2回生春学期は「国際公務セミナー」、秋学期は「国際関係学セミナー(国際公務クラス)」を開講します。
1年間、国際公務プログラム生対象の小人数授業を通じて、日本の行政システムや国際機関のガバナンス、外交、安全保障、経済、憲法など、多様な課題を取り上げ、行政における現状と課題を理解します。
国際公務プログラムの専門科目
- 現代政治論
- 比較政治論
- 国際機構論
- 国際協力論
- 国際交流論
- 多文化社会論Ⅰ
- 憲法Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
- 国際法Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
- マクロ経済学
- 日本経済論
- ミクロ経済論
- 民法Ⅰα・β・Ⅱ・Ⅲ
- 行政法Ⅰ・Ⅱ
- 財政学Ⅰ・Ⅱ
※上記科目については、国際関係学専攻・グローバル・スタディーズ専攻の学生も受講可能です(民法、行政法、財政学は国際公務プログラム学生のみ)
国際公務を目指す学生を支援する
上記の国際公務プログラム特有の科目以外にも、国際関係学部では国際公務を目指す学生を支援する様々な科目・機会を提供しています。
プロフェッショナル・ワークショップ(国際公務クラス)
2回生・3回生が受講できる科目です。本クラスでは具体的なキャリア形成のための情報提供を行うほか、国際公務に関連する個々の職業をより深く理解するために、各分野で活躍しているプロフェッショナルをゲスト講師として複数名招聘し、国際公務に関わる現場の話を伺います。
プロフェッショナルとして国際社会の最前線で活躍していくために必要な資質と能力について理解するとともに、どのようにして自らの資質と能力を開発していくかについて考えていきます。
2023年度に招聘したゲスト講師
国際連合入門 / Introduction to the United Nations
1回生から受講できる科目です。本授業では、国連の目的、創設の経緯、原則を理解したうえで、国連の活動に関与するアクターと組織(加盟国、主要機関、専門機関、プログラム、基金)を把握します。次に、国連の活動をその目的から3つに分け、平和の創造・維持・構築、人権促進と人道支援、並びに経済社会活動の順にその活動内容を考察していきます。
2023年度に招聘したゲスト講師
タイ・バンコク国際機関研修
学部独自の短期海外研修プログラムです。タイのバンコクで活動する複数の国際機関(UNESCAP・UNHCR等)、国連と連携して活動を行うタイ政府機関を訪問します。
各機関の職員とのブリーフィング・セッションやワークショップ、現地大学の学生との国際交流を通じてモチベーションを高め、国際機関への就職に向けた計画を具体化することを目的としたプログラムです。
Peace Studies Seminar
太平洋戦争や原爆の歴史を広島でのフィールドワークから学び、多様な国籍の参加者と共に平和構築への貢献方法を探る、英語基準のプログラムです。
国の行政組織
1回生から受講できる科目です。人事院のコーディネートにより、外務省、総務省など中央省庁の各省から実務に携わる中堅幹部行政官をゲストに招き、今日の行政課題やそれに対応するための政策、各府省庁が果たしている役割について講義いただきます。各省庁のしくみや仕事、自治体や国際社会との関係を総合的に理解し、将来、そうした諸問題や公共政策に直接間接に携わることを展望しつつ、大学で何をどのような問題意識から学ぶことが重要であるかを学生自身が考えるための見識を涵養します。
「国際社会で活躍する人材養成特別プログラム」(通称:オナーズ・プログラム)」
立命館大学では、学部を問わずモチベーションの高い優秀な学生を励まし、国際的な難関進路への挑戦をサポートするために1年間の「国際社会で活躍する人材養成特別プログラム」(通称:オナーズ・プログラム)」を外交官、国際機関職員、NGOなど国際社会でのキャリア形成を目指す学生に対し正課外のプログラムとして実施しています。日本を代表して国際社会で活躍するためには、学力や知識、経験はもちろんのこと、幅広い教養や良識、倫理観、想像力、包容力などの能力が求められます。本プログラムではこれらの力量を総合的に高める取り組みを行い、国際社会で日本を代表して活躍する人材を育成することを目指します。
※受講料は無料です(国内外研修は一部自己負担)。
立命館霞塾
国家公務員、特に国家公務員総合職のような行政リーダーに求められる「志」「力量」を早期に身につけるための正課外の人材養成プログラムです。国家公務員総合職の「社会に果たす役割の大きさ」や「国を創る仕事」を理解するための講義・ワークショップで基礎力を身に付けると共に、志を同じくする仲間とともに切磋琢磨できるグループ学習や視察プログラムを充実させています。
※受講料は無料です(視察プログラムは有料です)。
立命館大学エクステンションセンターでの各種講座・情報提供
エクステンションセンターでは国家公務員試験に向けた筆記試験対策はもちろん、人物試験(面接等)対策にも対応する公務員講座を展開しています。
※別途、受講料がかかります。
国際関係学部生・卒業生の声
- 国際関係学部の授業で初めて出会った「日本外交」。学生時代の初心を胸に、外交官として広い世界を舞台に仕事に励んでいます。(外務省 青木 瞬さん)
- 世界は今、歴史的な変革期。昨日の常識にとらわれない、やる気に満ちあふれた人に外務省を目指してほしい。(外務省 高野 雅範さん)
- 小さいころから憧れていた外務省総合職に内定。「当たり前の日常」を外交を通じて守ることができる外交官になりたいと思っています。(田中 春さん)
- 国家公務員総合職に内定した学生3名のインタビュー(尾澤 崚太さん・瀧彩 音さん・植栗 柚月さん)
- 高校時代から関心を持っていた外交の世界。学部での学びを通じ、外務省専門職に内定。(外務省内定 余頃 彩香さん)
- 国際関係学部の環境や学びを活かして外務省専門職に内定。(品田 星さん)
- 国際関係学部で多様な人々と出会い、専門家からキャリアについて話をきく機会を持てたことが、今の私に繋がっていると思います。(国連調整官事務所 ウォルシュ(田中) 佑依さん)
- 国際機関で働くことや国際協力に興味がある学生は、大学のうちから様々な機会を活用して多くの方々と出会い、視野を広げてほしい。(UNICEF 伴場 森一さん)
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市野 紗登美さん - 大きな衝撃だったウクライナ危機。国際関係学部に入学し、世界の紛争にこだわって勉強してきた私としては『今こそ学びを活かす時』と思いました。(認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン 石川 彩華さん)
- 日韓関係をより専門的に学びたいという思いから国際関係研究科へ進学。「日本の友人をふやし、世界との絆をはぐくむ」という国際交流基金のミッションは、まさに私の思いを表しています。(独立行政法人 国際交流基金 益子 理帆さん)
- The College of International Relations provided a very valuable foundation for my career to date in the field of private sector development in Africa and for building the strong motivation that led me to join UNDP.(国連開発計画(UNDP) 原 祥子さん)
- My experience at Ritsumeikan University, studying with students from a variety of backgrounds and meeting people working in the international cooperation field, led to my current path. (IZUMI Umiさん)