学部ポリシー

国際関係学科

2018年度以降入学者向け

ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)

国際関係学科は、国際関係への深い知見と国際社会における行動力を獲得することを目的として、下記の通り5項目の教育目標を定めます。留学やインターンシップなどの学外の学びも積極的に活用し、卒業研究を含めた国際関係学部教育課程に規定する所定単位(124単位以上)の修得をもって、以下5項目(教育目標)を達成したとみなし、学士課程学位を授与します。

  1. 国際社会が直面する戦争、武力紛争、貧困、環境破壊、差別などの多様な諸問題について、問題意識や知的関心を持つことができる。
  2. 国際秩序平和、国際協力開発、国際文化理解または国際公務といった国際関係学の諸分野の学問内容および方法を理解する。
  3. 国際社会に関して自ら設定した問題について、国際関係学の上述の諸分野の研究方法を用いて学問的に分析し考察することができる。
  4. 国際的な情報の収集・利用・処理に関するリテラシーを高い水準で身につけ、自らの適性と進路を見極める。
  5. 国際社会に関わる事実や主張を、日本語および外国語によって、論理的に、かつ多様な文化的コンテクストに即して口頭および文章で表現し、コミュニケーションや討論を行うことができる。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施方針)

国際関係学科には、国際関係学専攻とグローバル・スタディーズ専攻の2つの専攻があります。

国際関係学科は、学際的な国際関係学を理論的かつ実践的に学びます。国際関係学専攻は日本語で、グローバル・スタディーズ専攻は英語でそれぞれ専門科目が開講されています。両専攻学生とも高等教育における基礎的な知識の修得し、国際社会が直面する多様な諸課題についての知的関心を高めるために「基礎科目/General Education Courses」を学びます。また、外国語によるコミュニケーションや討論の能力を高める「外国語科目/Foreign Language Courses」および「選択外国語科目/Elective Foreign Language Courses」から必要な科目を選択し、国際社会に関する事実や主張を表現する力を養います。加えて、「専門外国語科目/Advanced Foreign Language Courses」と「基幹科目/Foundation Courses」を学ぶことによって、言語と理論の両面から国際関係学の諸分野の学問内容及び方法を理解する土台を固めます。

国際関係学専攻学生は、2回生時に「国際秩序平和」、「国際協力開発」、「国際文化理解」および「国際公務」の4つのプログラムの中から1つを選択します。プログラム毎に設定された「固有専門プログラム科目」の中から自分の関心に即した科目を学んで、それぞれのプログラムの学問内容および方法を追求していきます。加えて「地域研究科目」により、国際関係学の学問内容をより実践的に理解していきます。さらに、「固有専門関連科目」により、国際的な情報の収集・利用・処理に関するリテラシーを身につけながら、自らの適性と進路を見極めていきます。

グローバル・スタディーズ専攻学生は、国際関係学の多様な分野の学びを理解するために、Core Program Coursesの中から3つのTheme Cluster(Peace & Governance、Development & SustainabilityおよびColture & Society)を踏まえた体系的な履修を進めます。同時に、日本およびアジアを重視したArea Studies Coursesの中から関心のある科目を選択することで、国際関係学の諸分野の学問内容および方法を修得していきます。

これらの専門科目の履修と平行して、1回生次には基礎演習/Introductory Seminar、3・4回生次には専門演習/Advanced Seminarを履修する中で、国際社会に関して自ら設定した問題について、国際関係学の諸分野の研究方法を用いて学問的に分析し考察していきます。2回生次に両専攻合同で取り組むグローバル・シミュレーション・ゲーミング(GSG)や国際関係学セミナー/Global Studies Seminarを含めて全学年で少人数教育を実施します。

国際関係学科では、学際的で多様な国際関係学を修得する上で、学生それぞれの意欲と希望を大切にします。外国語科目を積極的に履修したり、他専攻の科目をクロス履修したりすることも可能です。これらの自由な学びの選択に加えて、留学やインターンシップなどを積極的に組み込んで自らの国際関係学を形成させていきます。専門演習を履修した学生は卒業研究を完成させることで自らの国際関係学の学びを完成させます。

アドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)

国際関係学科では、国際社会の理解に不可欠な「言語×理論×地域」を段階的に学んでいきます。その中で、高い外国語運用能力と論理的思考力を養い、多文化を理解する豊かな知性を育んでいきます。こうした学科での学びの中で、自らの意思で主体的に行動し、行政・経済・文化・平和といった観点から社会に貢献する意欲を持つ学生を求めています。
このため、入学時点で、以下の学力と意欲を有している学生を受け入れます。

  1. 国際社会の諸問題を分析するために必要な基礎学力
  2. 国際社会の諸問題に関する高い関心、およびそれを自発的に探求する意欲
  3. 国際社会の諸問題を理解し、表現することができる語学力

2017年度以前入学者向け

Ⅰ.人材育成目的

国際関係学部は、国際関係学を教育研究し、国際関係への深い知見と国際社会における行動力を有する人材を養成することを目的としています。
(2011年2月17日 改正)

Ⅱ.入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)

国際関係学部は、学生生活の中でリーダーシップを発揮し、将来、行政・経済・文化等さまざまな分野で国際的視野を持って働くことに強い意欲を持っている学生を求めています。
(2011年2月17日 改正)

Ⅲ.教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

2つの専攻

国際関係学専攻は主として日本語で国際関係学を学ぶ専攻です。2回生から、国際秩序平和プログラム、国際協力開発プログラム、国際文化理解プログラム3つのプログラムに分かれます。卒業に必要な124単位のうち、20単位以上はこれらの固有専門プログラム科目から履修して、自分自身の専門を深めてください。

グローバル・スタディーズ専攻は主として英語で国際関係学を学ぶ専攻です。グローバル・スタディーズ専攻の場合、1回生の第2セメスターから、Governance and Peace Program、Development and Sustainability Program、Culture and Society Programに分かれます。国際秩序平和プログラムとGovernance and Peace Program、国際協力開発プログラムとDevelopment and Sustainability Program、国際文化理解プログラムとCulture and Society Programは、互いにほぼ対応関係にあるプログラムといえます。

それぞれの専攻の学生は、自分とは違う専攻の科目を履修すること(クロス履修)ができます。基礎演習、専門演習、卒業論文等の小集団科目、グローバル・シミュレーション・ゲーミングおよび国際関係学セミナー(あるいはGlobal Studies Seminar)の2回生基幹科目(小集団科目として位置づける科目)、外国語科目、国際関係プロフェッショナル・サブプログラム科目(プロフェッショナル・ワークショップ)は専攻を越えて履修することはできませんが、講義科目においては、国際関係学専攻の学生は半分近くまで英語科目を、グローバル・スタディーズ専攻の学生は半分近くまで日本語科目を履修することができます。

3つのプログラム

(1) 国際秩序平和プログラム Governance and Peace Program
国際秩序の動態について主として4つの角度から学びます。第1に、現在の国際秩序が歴史的にいかに形成されたか、歴史的に把握します。第2に、現在の国際秩序を支えている法制度について学びます。第3に、世界諸地域の政治を分析します。そして第4に、紛争解決・平和実現の方法を探究します。公正で平和な国際秩序の追求がこのプログラムの最終的な課題です。
(2) 国際協力開発プログラム Development and Sustainability Program
地球上のすべての地域や国家、社会における持続可能でバランスのとれた発展という観点から、望ましい国際協力や開発のあり方を学際的・体系的・実践的に探究します。国家間や国際機関による国際協力だけでなく、企業やNGOなどの市民レベルの活動も視野に入れ、国際協力や開発に関する様々な諸問題にアプローチし、解決策を探ります。
(3) 国際文化理解プログラム Culture and Society Program
際社会の政治・経済構造と文化の関係、異文化理解の方法、異文化衝突の問題などを学びます。グローバル化に伴って、異なる文化の接触が日常化した結果、文化の融合や摩擦が生じている現状をふまえ、多様な文化を理解し、自らの文化と世界の関わりを問いつつ、多文化共生の道を探ります。

国際関係プロフェッショナル・サブプログラム

国際関係学部の学生は、どちらの専攻に所属していても、国際関係プロフェッショナル・サブプログラム(International Relations Professional Sub-program)に参加することができます。このサブプログラムの中核は、3回生前期に受講するプロフェッショナル・ワークショップです。公務、ビジネス、ジャーナリズムという進路別に3種類のプロフェッショナル・ワークショップが開講され、学生はどれか希望するワークショップを受講します。プロフェッショナル・ワークショップの受講に加えて、3つの進路別に受講を推奨する科目群があります。
(2011年2月17日 改正)

Ⅳ.学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

国際関係学部は、国際関係への深い知見と国際社会における行動力を獲得することを目的として、下記のとおり6項目の教育目標を定めます。国際関係学部教育課程に規定する所定単位(124単位以上)の修得をもって、学部人材育成目的および以下6項目(人材育成目標)を達成したとみなし、学士課程学位を授与します。

  1. 国際社会が直面する戦争、武力紛争、貧困、環境破壊、差別などの多様な諸問題について、問題意識や知的関心をもつことができる。
  2. 国際秩序、国際協力開発、国際文化理解に関わる国際関係学の諸分野の学問内容および方法を理解する。
  3. 国際社会に関して自ら設定した問題について、国際関係学の上述の諸分野の研究方法を用いて学問的に分析し考察することができる。
  4. 国際的な情報の収集・利用・処理に関するリテラシーを高い水準で身につける。
  5. 国際社会に関わる事実や主張を、日本語および外国語によって、論理的に、かつ多様な文化的コンテクストに即して口頭および文章で表現し、コミュニケーションや討論を行うことができる。
  6. 習得した国際関係学の知識を留学、インターンシップなどの学外での学びや、自らの進路開拓と結びつけ、国際機関・国際ビジネス・国際NGOなどの多様な国際的舞台での実践にいかすことができる。

(2012年2月28日 改正)

アメリカン大学・立命館大学国際連携学科

アドミッション・ポリシー

アメリカン大学・立命館大学国際連携学科は、キャンパスの内外で効果的なリーダーシップを発揮できるグローバルなマインドと国際社会の諸問題を分析するために必要な基礎学力を有する学生を求めています。卒業後、友好的で相互に有益な東アジアおよび日本と米国の関係発展ならびに国際社会の平和と繁栄に貢献する意欲を持った学生を受け入れます。

教育研究上の目的およびディプロマ・ポリシー

アメリカン大学・立命館大学国際連携学科は、グローバル国際関係学を理論、歴史、文化、民族の多面的な視点、見地から批判的に学び、グローバルおよびリージョナルな諸課題、とくに、東アジアと米国に関する諸課題に対する深い理解を習得し、国際機関、各国政府機関、グローバル企業、メディア、国際NGO等の分野において指導的役割を担う能力を有する人材を養成することを目的とする。

下記のとおり、ディプロマ・ポリシーを制定する。

国際連携学科は学生がグローバル国際関係学に対する深い知見と国際社会の諸問題を批判的に分析する能力を獲得することを目的として、以下の5項目を教育目標として定める。国際連携学科は、学生が、両大学においてそれぞれ2年間(4セメスター)の学習を行い、立命館大学とアメリカン大学の開設科目及び共同開設科目から国際連携学科で規定する所定単位を修得することをもって、教育目標の達成とみなし、学士(グローバル国際関係学)を授与する。

  1. 国際関係を理論、歴史、文化、民族の多面的な視点・見地から批判的に分析できる。
  2. 東アジアと米国に関連したグローバルかつリージョナルな諸課題について深い理解を有する。
  3. 将来的に国際社会において指導的な役割を担うことができる基礎的な能力を有する。
  4. リサーチクエスチョンを設定し、リサーチ・プロジェクトを企画・実施することができる。
  5. 日本語を母語としない学生は中級レベルの日本語能力を示すことができる。

カリキュラム・ポリシー

国際連携学科の学生は、立命館大学とアメリカン大学によって編成された共通にして単一の教育課程において卒業要件を満たすことで、両大学から単一の連名学位を授与されるものとする。国際連携学科はアメリカン大学と立命館大学の両大学での学びを通して西洋・非西洋という枠組みを超えた「グローバル国際関係学」の学びを主たる目的としている点にその特徴がみられる。このプログラムによって授与される学位はグローバル国際関係学と呼ばれる。このプログラムはグローバルな意味で西洋と非西洋の両方の視点から国際関係学を学ぶことの意義を重視している。

アメリカン大学・立命館大学国際連携学科の教育目標の達成のために、本課程は、以下の方針でカリキュラムを編成する。

1)グローバル国際関係学を日米両大学で学ぶ
本課程は、グローバル化する社会における国際関係学の課題に応えるために、立命館大学とアメリカン大学の両大学の学生が双方の大学において2年間の履修を行い、西洋・非西洋型の国際関係学のアプローチにとらわれない学問領域である「グローバル国際関係学」を習得するものである。国際連携学科は、立命館大学およびアメリカン大学のそれぞれのプログラムが有している強みを活用し、国際連携学科の学生が、それぞれの能力を最もよく補完し、発展させるために入念に形成された両大学の科目群からグローバル国際関係学を体系的に学ぶための授業を履修することができるよう、カリキュラムを編成する。
2)将来、国際社会で指導的な役割を果たすために必要な基礎的教養を身につける
グローバル国際関係学を多面的な視点から学ぶための基礎的素養を養成し、将来、国際社会で指導的な役割を担う上で必要な幅広い教養を身につけるために、1年次において基礎科目(General Education Courses)群を設置する。基礎科目群においては、幅広い知識の習得を通して多様な世界観を形成し、2年次以降に取り組む専門分野に対する深い知見を得るための基礎を身につけるとともに、バランスのとれた知性と知恵の獲得を目指す。
3)グローバル国際関係学を学ぶための基幹科目を学ぶ
グローバル国際関係学を学ぶための基幹科目として、基幹科目(Foundation Courses)群を配置する。基幹科目群は「基礎経済学」(Basic Economics)分野、「国際政治学」(World Politics)分野、「コーホート」(Cohort)分野、「国際経済学」(International Economics)分野から構成される。国際経済学を学ぶための基礎となる「基礎経済学」分野、国際政治の基礎的な理論、歴史、現状分析を学ぶ「国際政治学」分野、立命館大学から履修を始めるRU-Home学生とアメリカン大学から履修を始めるAU-Home学生とがともに学ぶ共同開設科目である「コーホート」分野、「経済学」分野での学びを通して、グローバル国際関係学を学ぶための基盤を形成する。
とくに、「コーホート」分野において、必修科目として、共同開設科目である「Cultural Awareness and Communication」および「Japanese Culture」を開設し、両科目とも立命館大学の専任教員が担当するとともに、同じく共同開設科目である「First Year Seminar」をアメリカン大学において開講する。
RU-Home学生とAU-Home学生が立命館大学においてこれらの必修科目をともに学ぶことを通して、グローバルな視点から日本の文化を学んだり、多様な文化的背景が交差する環境において異文化コミュニケーションを学んだりすることはグローバル国際関係学の基盤を形成する上で不可欠な要素として位置づけられている。
なお、その他の基幹科目群で開講される科目も、国際連携学科の教育課程では、アメリカン大学と立命館大学のいずれかにおいて、両大学で相互に対応して開設されている科目を必ず履修しなければならない。したがってこれらの基幹科目は必修科目としては位置づけていないが、必修科目に準じて配置されるものである。
4)グローバル国際関係学を学ぶ方法論を身につける
グローバル国際関係学の諸課題を分析するための適切な研究方法を身につけるために、方法論に関連した科目を配置する。まず、基礎的な研究方法を身につけるために、情報収集、レポート作成、プレゼンテーションの練習とともに、基礎的な定性的・定量的な分析方法について学ぶ科目を配置する。さらにそれぞれの問題関心や専門分野に特化したより高度な方法論の習得を目指す上級科目を配置する。
5)体系的な専門科目の学び
グローバル国際関係学を体系的かつ専門的に学ぶために、3つの分野である「グローバル・比較ガバナンス」(Global and Comparative Governance)、「アイデンティティ・民族・ジェンダー・文化」(Identity, Race, Gender, and Culture)、「平和・国際安全保障・紛争解決」(Peace, Global Security, and Conflict Resolution)、を固有専門科目群(thematic area courses)として設定し、学生はその中から主専攻と副専攻を選択して履修する。また、各分野の専門科目を履修する前に、それぞれの分野で導入的な専門入門科目(Gateway Courses)の履修を義務付けることでグローバル国際関係学の体系的な学習体系を整備する。
6)国際連携プログラムの特性を活かした地域研究科目と外国語科目
グローバルおよびリージョナルな諸課題に対する理解を深めるために、アメリカン大学においては世界の全地域を網羅する地域研究科目を開講し、主専攻および副専攻として自己の選択した専門分野と地域研究との有機的な連関を図ることができる。また、東アジアに関する諸問題に対する関心と理解を得るために、立命館大学では主として日本とアジア地域に関連した地域研究科目を重点的に配置し、日本で学ぶ強みを生かした地域科目を提供している。いずれか片方の大学のみでは提供しえない体系的な地域研究科目を配置することが可能である。外国語科目については国際連携学科の理念を実現し、日本で学ぶ意義を高めるために日本語を学ぶことができる科目を提供する。
7)シニアキャップストーン科目
グローバル国際関係学を体系的に学ぶ教育課程の学習の質を保証するために、4年間の学習の成果の集大成となる、シニアキャップストーン科目をおく。当該科目では、調査法科目と連動して、グローバル国際関係学における適切な調査法を用いながら、それぞれの学生の基礎・専門分野の履修の成果を反映した研究プロジェクトを企画・実施し、成果物を作成する。