卒業研究で地域活性化に興味を持ち、地域密着の金融機関に就職。大学で得た横断的な知識のおかげで経営者の方々と話が弾み、信頼構築を図っています。
多治見 知樹 さん
京都中央信用金庫(2021年度卒業)
2022年3月に国際関係学専攻を卒業後、同年4月に京都中央信用金庫に入社。現在社会人3年目の多治見 知樹さんに、ローカル企業に就職した経緯や大学での学びを振り返っていただきました。
現在のお仕事を選んだ理由について教えてください。
多治見卒業論文での経験が現在の職業につながっていると思います。卒論では「過疎地域における祭りの継承」をテーマに、少子高齢化や人口減少に直面する地元の町で300年続く伝統行事についてフィールド調査を行い、いかにしてそれを継承していくかを研究しました。そうして地域活性化に興味を持ち、現在、地域に寄り添う京都中央信用金庫で働いています。
具体的にはどのようなお仕事をされていますか。
多治見地域に密着した金融機関として、法人・個人のお客様を訪問し、預金・融資・資金運用などのご提案のほか、販路拡大支援等の経営支援等を行っています。私自身、人と接することが好きで、様々な業界・企業の方とお話ができる点、業務の幅が広いため新しいことに触れる機会が多い点が現在の仕事の魅力です。お客様の悩みに向き合い、最適な提案ができた結果、感謝の言葉をいただいた時にやりがいを感じます。
大学での学びが仕事で役立っていると感じられる場面はありますか。
多治見ゼミでの活動が記憶に残っています。「ジャーナリズムの実践」を通じて、ゼミメンバーと一緒に取材の実践を行い、考える力そのものを鍛えました。現在でもゼミメンバーとの交流は深く、当時一生懸命取り組んでよかったなと思います。また、偏ったテーマの授業だけではなく、幅広いジャンルの授業を受講できたと思います。
多治見ゼミで鍛えた思考力や授業で学んだあらゆる分野の知識が、現在の仕事で活かされています。経営者の方は物知りな方が多いので、他国の政治情勢から歴史など、さまざまな角度から国際関係を勉強してきたことが役に立っています。職業柄、あらゆる社会の動きや情報を知っておく必要があるので、多様な学びができてよかったと感じています。
今後の展望について教えてください。
多治見あらゆる関係者を巻き込んだ地域活性化を実現したいです。まだまだ勉強不足な点が多くありますが、日々様々な経営課題を持ったお客様と向き合うことで自分の経験・スキルを上げていきたいと考えています。
国際関係学部を志望する受験生・後輩に対してメッセージをお願いします。
多治見今は実感しづらいと思いますが、学部を卒業してから、自分は恵まれた環境で大学生活を過ごしたのだなと振り返る時が来ます。貴重な大学生活を楽しみながら、できるだけ多くのことを経験してください。
国際関係学部では、様々なバックグラウンドを持った学生・教授と交流することができ、自分の視野を広げられる環境があります。ぜひ国際関係学部でたくさんのことに挑戦してみてください。

2024年8月更新
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