学部時代のゼミの研究テーマは「個人金融資産をめぐる銀行の動き」。日本版ビッグバンと時期的に重なっていたこともあり、学ぶにつれて、その面白さに取り付かれました。大学院に進学するきっかけです。
大学院での学びは常に研究意欲と向上心を持ち続けることが大事ですね。モチベーションが高ければ飛び級入学や社会人入学をすることも十分可能です。一旦社会に出てから自分の研究したい分野を見極める。こうした社会人時代の経験と知識は大学院で必ず生きてきます。社会人学生の存在は私達にとっても大きく、週に一度開いている有志の勉強会では彼らの企業経験を吸収。自らの研究に生かしています。一旦研究職についてしまったら、会社実務を知ることなく研究漬けになるので、企業の具体的なイメージがつかみにくい。大学院進学や研究職を視野に入れるならば、在学中にインターンシップ制度などを利用して実務経験をしたほうが良いと思います。
大学院での研究テーマは「アメリカ商業銀行の経営戦略」。銀行の経営戦略を時系列的に捉えながら、戦略がどのように変遷していったのかを分析。修士論文では50年代から60年代にスポットを当てようと思っています。金融改革が起こっている日本の銀行を客観的に捉える指標となるような論文にしたいですね。今後は研究を深め博士課程に進学、将来は大学で研究職に就くことも視野に入れて現在の研究を深めていきます。
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