もともとは美術が好きだったんです。それで2回生の時、芸術表現論を受講してますますその興味が深まりました。私が知りたかったのは、芸術の歴史や文化ではなく、芸術と社会の関係。学部のゼミでは日本各地の芸術祭をフィールドワーク、芸術がどのような形で社会にリンクしているのかを考えました。
大学院に進学した今は、素人の方達と作品を共同で作っている現役芸術家にスポットを当てています。作品の制作過程から生まれる人々のコミュニケーション、変化は、芸術と社会の関係を捉えるために有効な素材。新しい発見に驚く毎日です。
専門分野を早く学びたかった私は飛び級で大学院に進学しました。人によってはじっくりと学部で基礎を固め進学した方が良いかもしれません。大学院では専門を研究するベースが必ず必要になってきます。学部時代との大きな違いは自分の研究に責任が生まれること、やりがいはありますが勉強量は格段に増えました。目的が明確で、しっかりとした意思が無いと必ず後悔します。
自分自身が「やりたいこと、できることはなんでもやろう」という性格なので、大学院に進学することに迷いはありませんでした。今のテーマを突き詰めた先には、自分自身の大きな成長があると思います。
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