「2024年度立命館大学青峯学業顕彰金」授賞式を開催しました
2025年1月10日(金)、立命館朱雀キャンパスにて、「2024年度立命館大学青峯学業顕彰金」授賞式を開催しました。
本顕彰金は、立命館大学の人材育成に寄与するとともに、大韓民国および朝鮮民主主義人民共和国と日本との架け橋となる人材を育成することを目的として、創設されました。本顕彰金は本学卒業生の申青峯様からのご寄付により実現したものです。今回が記念すべき第1回目の授賞式となります。
授賞式では、初めに小沢道紀学生部長が申様への御礼の言葉を述べたのち、賞状および目録を受賞者一人ひとりに授与しました。
その後、受賞者からの挨拶では、感謝の言葉とともに、今後の学生生活の目標など、それぞれの熱い想いが述べられました。
授賞式の最後には、寄付者の申様、盧夫人から学生へ励ましのお言葉をかけていただき、授賞式は閉式となりました。
なお、やむを得ない事情により出席が叶わなかった2名に対しても、後日、寄付者の申様、盧夫人にご臨席賜り、改めて授賞式を開催しました。
受賞者のコメント
斉藤 華奈 さん(総合心理学部2回生)
このたびは誠にありがとうございます。申様の大切な思いが込められた顕彰金であることを忘れずに、採用いただいた者として、責任を果たしてまいります。
日本と朝鮮の間を生きる私が仲介者となって、お互いの国に対する偏見への気づきを促し、それぞれの国の歴史や文化を伝承する者になりたいと思い、本顕彰金に出願しました。
私は大学生活の目標を「失敗を恐れず何事にも挑戦すること」としています。今春には大阪・関西万博のボランティアスタッフとして海外や日本全国からのお客様の応対に取り組む予定です。
本日は寄付者の皆様、そして受賞された皆様に出会えたこと、貴重な授賞式の場で挨拶できましたこと、大変嬉しく思っています。
寄付者様のコメント
申 青峯 様
受賞者の皆さん、この度は受賞おめでとうございます。
本顕彰金は10年近く前から準備を行ってきたもので、本日第1回目の授賞式を迎えることができ、誠に感無量であります。
国を理解するためには言語や歴史の正しい理解が重要です。とりわけ言語の修得は非常に大切なことです。韓国語および日本語の修得については努力してほしいと思っています。
戦後 母校は「平和と民主主義」という教学理念の下に飛躍的な発展を遂げると共に、コリアンに最も理解が深く思いやりのある大学として進歩してきました。末川博総長の直々のご指導の下に朝鮮人同窓会を設立しその後、ウリ同窓会と改称して綿々と代を継いで今日に至っています。私はこのような母校をとても誇らしく思い微力ながらも母校に貢献したいという思いが青峯学業顕彰制度のきっかけになっています。
受賞者の皆さんは、母校の恵まれた環境のなかで日本とコリアの両国に社会貢献できる有為な人材となってほしいと思います。頑張ってください。