理工学部の福水洋平教授、道関隆国教授らの研究グループが、「信号処理学会論文賞」および「谷萩隆嗣記念特別賞」を受賞しました。

 第20回となる信号処理学会論文賞では、Journal of Signal Processing誌26巻3号から29巻2号までに掲載された計132編の論文を対象に、8名の選考委員による厳正な投票審査が行われ、その結果、2編の論文が受賞論文として選定されました。本論文は、研究内容の独創性および有用性など多くの点で極めて高い評価を受け、論文賞に加え、特に優れた研究成果に授与される「谷萩隆嗣記念特別賞」も併せて受賞しました。

賞状と盾

論文題目

Porous Code:穴加工面積比率を低減した目立ちにくい汎用2Dコードの提案

著者

木村健太郎、倉ケ﨑俊輝、道関隆国、福水洋平

掲載誌

Journal of Signal Processing, Vol. 28, No.5(2024年)

 本論文の最大の特長は、紙以外の素材にも半永久的に埋め込み可能で、かつ目立ちにくい2Dコード「Porous Code」を体系的に提案するとともに、その安定した読み取りを可能にする専用アルゴリズムを確立した点にあります。Porous Codeは、微小な穴加工によって生じる影を用いて情報を表現する構造を持ち、従来の印刷型2Dコードでは困難であったプラスチック、木材、金属、革など多様な素材への恒久的な情報記録を可能にします。
 さらに、セル間隔が広く密度の低いコード構成であっても高速かつ安定した読み取りが可能であり、実験では革製の小銭入れの内部に埋め込んだコードを用いた高速読み取りに成功するなど、高い実用性が実証されました。本研究成果は、「目立たず埋め込める2Dコード」という新たな技術分野を切り拓くものであり、産業分野、セキュリティ分野、製品デザインなど幅広い応用への貢献が期待される点が高く評価されました。

福水洋平教授のコメント

 本技術は、15年以上にわたり道関教授とともに継続的に取り組んできたコード技術研究の集大成であり、これまで地道に積み重ねてきた成果が評価されたことを大変嬉しく思います。本研究成果は多様な分野での応用が期待されますので、社会実装にご関心のある方は、ぜひ本学までお問い合わせください。

受賞グループ 左から、福水洋平教授、博士課程後期課程2回生木村健太郎君、道関隆国教授

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