理工学研究科 電子システム専攻 博士課程前期課程1回生の小川大地さんが、2026年9月にポーランド・ワルシャワで開催された欧州最大級の材料系国際学会「Euro MRS Fall Meeting 2026」において、「Best Poster Prize」を受賞しました。

 「Euro MRS Fall Meeting」は、ヨーロッパ材料学会(European Materials Research Society)が主催する国際学会で、世界各国から多数の研究者や学生が参加する材料分野を代表する学術会議です。
 今回、小川さんは自身の研究成果についてポスター発表を行い、その研究内容と発表内容が高く評価された結果、「Best Poster Prize」の受賞に至りました。参加者の大半が海外研究者で占められる国際的な研究環境の中での受賞であり、日本からの参加者が限られる中での快挙となりました。
 また、「Best Poster Prize」は博士後期課程の学生や若手研究者が受賞することも多い賞であり、修士課程1回生での受賞は特に優れた研究成果と研究遂行能力を示すものとして高く評価されています。

金子 健太郎教授のコメント

 Euro MRSというヨーロッパ最大級の舞台で受賞出来た事は、小川さんの研究に対する真摯な姿勢が結実した結果だと思います。若手教員やポスドク、博士課程学生も発表する中で修士課程1回生でBest Poster Prizeを受賞出来た事は、並大抵の努力では成し得なかった成果だと思います。
 次世代の安価なワイドバンドギャップ半導体である酸化スズが、燃料電池応用、そしてこれからやってくる水素エネルギー社会におけるキーマテリアルとなる事を示す重要な成果です。その成果が世界的に認められた事を大変嬉しく思います。
 酸化スズの応用研究は約10年前から取り組み始め、アイテック株式会社様、そして岩崎電気株式会社様と燃料電池、水素生成応用で取り組んで参りました。また、本研究は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) の委託事業(JPNP 25002)のご支援の中で得られた成果です。関係各位に改めて深く感謝申し上げます。

小川 大地さんのコメント

 このたび、Euro MRS Fall Meeting 2026においてBest Poster Prizeを受賞することができ、大変光栄に思います。
 今回、初めての海外での学会発表ということもあり、発表前は少し緊張していましたが、学部時代に経験したオーストラリア留学での学びを生かし、海外の研究者の方々と積極的に英語で議論を交わすことができました。学会では、博士課程の学生やポスドクの方々など、研究に熱心に取り組む多くの研究者と交流することができ、非常に刺激を受けました。
 今回のポスター発表では、研究分野の異なる方にも内容が伝わるよう、視覚的な分かりやすさやデザインを意識して作成しました。博士課程の学生や若手研究者も参加する国際学会において、自身の研究成果と発表を評価していただき、修士課程1回生で受賞できたことを大変嬉しく思うとともに、大きな自信につながりました。
 今回の受賞は、日頃から研究をご指導いただいている金子先生、研究活動を支えてくださっている荒木先生、実験面でご支援いただいている高橋先生をはじめ、共同研究先の皆様、研究室の先輩方や同期の仲間のご協力があってこそのものだと感じています。この場を借りて、皆様に心より感謝申し上げます。
 今回の貴重な経験を励みに、今後もさまざまなことに積極的に挑戦し、将来の目標であるグローバルに活躍できる人材へと成長できるよう、研究活動に励んでいきたいと思います。

賞状を持つ小川さん

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