2025年度秋季立命館大学大学院博士学位授与式を挙行

 9月26日(土)、大阪いばらきキャンパスグランドホールにおいて、2026年度の博士学位取得者に対する秋季学位授与式を挙行しました。今年度は課程博士(甲号)43名、論文博士(乙号)5名、計48名に学位が授与されました。式には、仲谷善雄・立命館大学長をはじめ、学園役職者、指導教員、ご家族の皆様が出席し、学位取得者の門出を盛大に祝福しました。

式辞を述べる仲谷善雄学長
式辞を述べる仲谷善雄学長

 式では、仲谷善雄学長より学位取得者一人ひとりに学位記が授与されました。その後の学長式辞で、学長は課程博士・論文博士の学位取得者に対し、自らの問題意識と真摯に向き合いながら研究を進め、生成AIをはじめとする新たな環境変化の中でも諦めることなく研究成果を論文として結実させた努力を称えました。また、指導教授をはじめとする教員や、長期にわたり研究活動を支えてきた家族への感謝とともに、心からのお祝いの言葉を贈りました。さらに、博士学位の授与は大学にのみ許された役割であり、「社会に変革をもたらす人材の育成」という重い社会的責任を果たすものであると強調し、学位取得者が今後さらに研鑽を積み、それぞれの分野で活躍することへの期待を述べました。
 また学長は、自然災害の激甚化や国際情勢の変化、生成AIをはじめとする技術革新などにより、社会が大きな転換期を迎えていることに触れ、「大学はこれらの社会課題と真摯に向き合い、その解決に積極的に貢献する存在であるべき」と述べました。さらに、人文社会科学と自然科学による「知の循環」の重要性に言及し、その担い手として博士人材への期待がこれまで以上に高まっていると語りました。最後に、本学が多くの優秀な博士人材を輩出していることを誇りとし、「改めて皆様の博士学位取得をお祝いし、今後の活躍を大いに期待する」と激励しました。

 式の後半では、課程博士学位取得者を代表して、博士(工学)を取得した長谷川翔一さん(情報理工学研究科情報理工学専攻修了)、論文博士学位取得者を代表して、博士(理学)を取得した景山潔人さんが、それぞれ挨拶を行いました。

長谷川翔一さん
長谷川翔一さん
景山潔人さん
景山潔人さん

 長谷川翔一さんは、幼少期に愛知万博で見た受付アンドロイドとの出会いをきっかけにロボット研究に関心を持ったことを紹介し、立命館大学での学びと研究生活を振り返りました。博士課程後期課程では、生活支援ロボットにおける「物体配置における現場知識と常識的知識に基づく推論の活用」をテーマに研究に取り組み、人間の知識や大規模言語モデルによる常識的知識をロボットの推論に統合する研究成果について説明しました。また、国際会議での受賞や研究活動を通じた経験、病気を乗り越えて研究を続けた歩みを語り、「博士号取得は通過点にすぎず、ここからがロボット研究者としての本当のスタートである」と述べました。さらに、指導教員や研究仲間、家族、友人、大学関係者への感謝を伝え、今後も人に寄り添うロボットの実現を目指して研究を続けていく決意を表明しました。

 続いて、景山潔人さんは、製薬企業で創薬研究に従事してきた経験を振り返りながら、希少疾患である好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)を対象とした研究について紹介しました。10年以上にわたり開発化合物の有効性や作用機序の解明に取り組み、多くの試行錯誤を重ねながら研究を進めてきた経緯を説明しました。また、研究と家庭生活の両立に苦労しながらも家族の支えによって研究を継続できたことへの感謝を述べるとともに、本研究が現在は臨床開発段階へ進展していることに触れました。そして、博士学位取得は長年にわたる創薬研究の歩みを形にした証であると語り、「患者様へ治療薬を届ける」という目標の実現に向けて、今後も医療の発展と社会への貢献に努めていきたいと決意を述べました。

 閉式後には、学位取得者やご家族、教員らが記念撮影や歓談を行い、厳粛かつ温かな雰囲気の中で式は幕を閉じました。

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