「西園寺公望の思想と立命館展」を東京にて開催中
立命館の学祖であり、近代日本の政治家でもある、西園寺公望の思想とその継承をテーマにした展覧会「西園寺公望の思想と立命館展」が、2025年9月25日(木)より丸善・丸の内本店4階ギャラリーにて始まりました。
本展は、立命館創始155年・学園創立125周年を記念する事業の一環として開催され、西園寺公望が掲げた「自由主義」「国際主義」「民主主義」の理想を軸に、西園寺公望の教育理念とその精神を受け継ぐ立命館の歩みを紹介しています。展示では、西園寺公望が自ら起草したとされる「第二次教育勅語草案」や、西園寺の思想を継承し、立命館を創立した中川小十郎に関する資料、戦後の立命館の教育理念の変遷を示す史料などを通じて、近代日本の政治・教育の中で果たした役割を多角的に紹介しています。
初日にはオープニングセレモニーが行われ、福田康夫氏(第91代内閣総理大臣)、西園寺公望の曽孫である西園寺裕夫氏(公益財団法人五井平和財団理事長)が来賓として出席。一般来場者、校友など約30人が参加しテープカットが行われました。
主催者を代表して挨拶を行った森島朋三理事長は、「昭和100年・戦後80年という節目にあたる今年、立命館は創始155年・学園創立125周年を迎えます。本展示会は、混迷する国内外の情勢が、約100年前と類似している現在だからこそ、学祖・西園寺公望の思想家・政治家・教育者としての生き方に学ぶべきではないかと考え企画しました」と述べたうえで、「本展示会では彼の思想と教育理念を伝える貴重な史料を展示しています。本展を通じて、その理念に触れ、未来を考える契機としていただければ幸いです。多くの方のご来場を心よりお待ちしております」と語りました。
福田氏は、「国際協調主義を掲げる政治家の存在が今こそ必要です。戦争のない世界を目指す行動は人類の責任であり、過去の教訓を忘れず、未来に向けて冷静かつ誠実に歩む姿勢が求められています」と語りました。続いて、西園寺氏は、「若い世代に、西園寺公望の生き方や思想を学び直す機会となることを願っています。彼の理念は時代を超えて人々の心に響くものであり、今を生きる私たちにも多くの示唆を与えてくれるはずです」とコメントしました。
本展は2025年10月6日(月)まで開催されており、どなたでも自由にご観覧いただけます。
展覧会情報
東京会場
日程:2025年9月25日(木)~10月6日(月)
会場:丸善・丸の内本店 4階ギャラリー
〈時間〉9:00~21:00 〈休館日〉なし
事前申込不要・参加費無料
京都会場(立命館創始155年・学園創立125周年記念式典・記念イベント内での開催)
日程:2025年10月18日(土)
会場:国立京都国際会館
事前の入場登録が必要です。詳細はこちらをご確認ください。