ITと医療の融合による次世代e-ヘルス研究拠点
- 拠点リーダー
- 情報理工学部メディア情報学科 陳 延偉 教授 (写真右中)
- グループリーダー
- 情報理工学部知能情報学科
田中 弘美 教授(写真 左中) - 情報理工学部情報コミュニケーション学科
李 周浩 教授(写真 右) - 理工学部ロボティクス学科
平井 慎一 教授(写真 左)
- 情報理工学部知能情報学科
プロジェクト概要
ITと医療を融合させた次世代e-Health技術で
深刻な医療サービス格差を解決する
本研究拠点では、ITと医療を融合させた次世代e-Health技術を創成し、いつでも、どこでも、だれでもが最先端医療を受けられるような新しい医療のあり方を提示することを目標に掲げています。
e-Healthとは一般に情報・通信技術によって個人の医療情報を活用し、ヘルスケアを支援する仕組みのことをさします。すでに電子カルテや遠隔データの共有などのe-Healthサービスが普及しつつありますが、本研究拠点が目指すのは、より高度化した“次世代e-Health”の基盤技術の開発です。特長は「個別の患者に特化する」点です。多様な患者の個別データに基づいた全身の解剖モデルや手術支援システムは、世界でも実現例がありません。私たちは滋賀医科大学をはじめとした外部の医療機関とも連携することで、それを可能にしようと思っています。
四つのアプローチを連携・統合し
患者に特化した手術支援システムを確立する
研究拠点では、「全身解剖モデルの構築と診断・治療支援システムの開発」、「超臨場感コミュニケーションによる遠隔協働型手術シミュレーション技術の構築」、「手術プロセスのモデル化」、「軟組織の力学モデルの構築」の四つの研究からアプローチします。
4グループの研究成果を統合し、「患者に特化したプロセスモデルに基づく手術支援」を実現します。
いつでも、どこでも、だれもが最先端の医療を
受けられる社会の実現を目指して
何より重要視するのは社会への還元です。研究成果が実を結べば、患者ごとに治療や手術の計画を立てて事前にシミュレートしたり、遠隔地間で触覚情報を共有しながら若手医師が事前にトレーニングしたり、あるいは名医の指示を仰ぎながら的確な手術を実行することが可能になります。それによって日本社会が抱える医療格差解決の一助となり、「いつでも、どこでも、だれもが最先端の医療を受けられる社会」の実現に寄与していきたいと考えています。