2009年06月の記事一覧

2009.06.19

 6月19日(金)、朱雀キャンパスにおいて、「立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)設立一周年記念シンポジウム」を開催した。このシンポジウムは、R-GIROが2008年4月に設立されて1周年を迎えたことを記念し、現在、同機構で取り組んでいる研究プロジェクトの成果を外部に向けて発信することを目的としたものである。



 シンポジウムは、川口清史立命館総長・R-GIRO機構長の開会挨拶に始まり、村上正紀副総長・R-GIRO機構長代理よりR-GIROの設立趣旨について説明がされた。続いて、奥村直樹総合科学技術会議議員の代理で、馬場寿夫 内閣府 政策統括官(科学技術政策・イノベーション担当)付 政策企画調査官(ナノテクノロジー・材料/ものづくり技術担当))が、「我が国の科学技術政策」と題する基調講演を行い、日本のイノベーションを強化するための提言や、イノベーションを創出する人材育成や特徴のある研究の実施など、大学への期待が述べられた。



 後半は、2008年度「R-GIRO研究プログラム」に採択された12件の研究プロジェクトについて発表が行われた。第1部では、「エネルギー」、「環境」、「材料・資源」領域の6プロジェクト、第2部では、「食料」、「医療・健康」領域の6プロジェクトについて、研究代表者による成果報告と今後の研究の展望に関する説明があった。
ロビーでは、この12件の研究プロジェクトの概要を紹介するパネル展示も行われ、真剣な表情で説明に聞き入る様子が多く見られた。



 産業界や官公庁・大学関係者、学内の教員・学生約200名が参加し、今後の発展を期待する声が多数聞かれ、盛況のうちにシンポジウムの幕は閉じた。

2009.06.12

 6月12日(金)、びわこ・くさつキャンパス(BKC)にて、立命館大学立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)が研究シーズ発表会と展示会の開催を行った。
 これは立命館大学理工学振興会(ASTER)の定時総会の中でイベント紹介として各研究拠点での採択プロジェクトの研究シーズを広く発表しているものである。



 当日の会場となったエポックホール前のフロアーでは環境、エネルギー、材料・資源、医療・健康、食料、安全・安心という6つの領域にわたって、採択された19のプログラムについての研究に関する写真や展示物などが掲示され、会場に訪れた人々が興味深く見る様子も伺えた。



 発表会では、はじめに生命科学部・薬学部の立ち上げに関わった久保幹・生命科学部教授が、「生命科学部・薬学部誕生までの光と影」というテーマを元に、生命科学部・薬学部の立ち上げにまつわる苦労話や、学部の研究内容、教育目標などの話の中で、「生命科学部・薬学部が目指す方向は、21世紀の自然順応した国に貢献できる人材の育成である」と話した。
 その後、高倉秀行・理工学部教授より「R-GIROにおける太陽光発電技術開発の取り組みについて」として、太陽光発電の研究を取り巻く周辺環境の変化や、最新の研究内容についての話が行われた。発表の中で、高倉教授は「今、取組んでいるInSeとCISの積層電着技術の確立により、従来よりも精密な組成比制御と高品質薄膜を実現でき、低コスト・高効率太陽電池の実現に大きく貢献できる。」と話した。



 会場には約100名の参加者が訪れ、その後の理工学振興会・交流会に出席した約50名の参加者も互いに交流を深め合い、盛況の内に幕を閉じた。
また今後も理工学振興会(ASTER)では、さまざまな研究内容についてのイベント企画を行っていく予定。