建築都市デザイン学科 進路決定者
S. S.
理工学研究科 環境都市専攻 建築都市デザインコース 2回生
株式会社大林組
在学時のエピソード
明確な解答のない建築設計では、周囲の環境が作り上げた自分の感性を基に、紆余曲折しながら1つの設計演習課題に数百時間かけて取り組みます。その幾度もの壁の中で最も印象的なのは3回生の後期課題です。課題終盤で体調を崩してしまい39℃を超える熱を出しながら、5日間意識朦朧の中、正月も返上で作業と仮眠をひたすら繰り返していました。そんな「全身全霊の挑戦」が初めて学内で最優秀賞の評価を頂いた時の喜びは、決して忘れられません。
このように苦悩や喜びを繰り返し、無事に第一志望である企業からも内定をいただき、現在は研究活動を通して社会に出てからも「何故その設計をする必要があるかを人に納得させる論理力」の向上を図っています。
今後の目標・夢
建設業は独特な性質を持つ業界です。
①決して独りだけでは建築を作ることが不可能であり、意匠・構造・設備の設計者に加え、施工・技術研究者・職人・施主の方々などのステークホルダーと1つの作品として完成を目指すこと
②一度、建ち上がると自分たちが作ったものが100年近く残り続け、都市を形作る一端を担うこと
上記の2点の性質を持つ業界で、私は来年度から意匠設計者として働きます。このような業界に出てからの目標は、自分が中心となってチーム一丸でプロジェクトを進め、自分たちの建築が都市を支える一端となることです。また、いつか家庭を持ったら、「お父さんがみんなと作ったんだよ。」と子供に自慢したいです。