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教員紹介

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伊津野 和行教授 IZUNO Kazuyuki

所属学科
環境都市工学科
研究室
防災システム研究室
学位
博士(工学)

経歴概要

1982年3月 京都大学工学部土木工学科 卒業 1984年3月 京都大学大学院工学研究科土木工学専攻修士課程 修了

研究について

研究分野・テーマ

人と都市を地震災害から守る

研究キーワード

防災、耐震、津波、橋、社会基盤

研究概要

地震災害から人や町、さらには文化を守るための研究をしています。例えば橋は、私たちの生活を支える重要な社会基盤の一つです。もし壊れると物流が滞り、日常生活に大きな影響を与えるのみならず、被災者の救援や災害復旧の遅れにもつながります。地震の揺れだけではなく、津波や洪水に対しても安全な橋を造る必要があり、そのための実験や数値解析を行っています。 また、橋には文化的な側面もあります。橋という言葉は、人と人、地域と地域、国と国をつなぐ象徴的な意味でも使われます。古い橋、新しい橋、短い橋、長い橋、普段何気なく通っている橋にも、それぞれの歴史があります。歴史的な橋を守るための研究も重要な課題の一つです。

  • 地震で落ちかけた橋

インタビュー

研究者になったきっかけ

私の場合、研究者になったのは偶然としか言いようがありません。大学院修士課程2回生のとき研究室の助手のポストが空き、教授の勧めで助手になって何となく研究の道へ入りました。以来、一人でも自然災害の被災者を少なくしたいと思い、地震災害を中心に自然災害と向き合ってきました。時間に縛られることなく、学生達と一緒に考えて目的を達成していくという仕事が、自分には合っていたのだと思います。 私が大学に入学したときには、将来、何となく建設分野に携わるのかなというぐらいの気持ちしか持っていませんでした。研究室を選ぶときも、地震工学について何も知らない状態でしたが、何となく人の役に立ちそうだと思って入りました。何となくという直感は、結構重要だと思っています。

受験生へのメッセージ

将来何になりたいのか、自分は何がしたいのか、今の段階で明確でなくても大丈夫です。大学に入れば考える時間はたくさんあります。でも、自分で考えなくてはなりません。大学に入りさえすればよいというのではなく、しっかりと自分で考えることが重要になります。そのためには、必ず自分の目で実際の物を見て、自分の手で物事を解決する習慣を付けて下さい。他の人が見てきたことをそのまま信じたり、誰かに解決をゆだねたりしても、自分のためにはなりません。 また、どの大学、どの学科であっても、工学の分野に進学したいと考える人は、何か人のために役立つことをしたいという気持ちを忘れないで下さい。それが、大学での勉学の原動力になると思います。

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