宗本 晋作教授 MUNEMOTO Shinsaku
- 所属学科
- 建築都市デザイン学科
- 研究室
- 建築計画研究室
- 学位
- 博士
経歴概要
1996年3月 京都大学工学部建築学科 卒業 1998年3月 京都大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程 修了 2008年9月 京都大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程 修了 2010年3月 京都大学ナノメディシン融合教育ユニット 修了
研究について
- 研究分野・テーマ
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設計方法に関する研究と実践
- 研究キーワード
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設計方法、建築計画
- 研究概要
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この研究室では、デザインを「人の行動を観察する中から生まれてくるもの」と捉えています。そして「人の行為を分析し、デザインに活かす」あるいは、「デザインの裏付けとして分析手法を取り入れる。そうして生まれた建築は、力強く人を惹きつける」と考えています。設計の創造性の原動力は、人間の自然な行動や感性にあると仮定し、建築空間や環境のデザインとその評価、人間の知覚や行動、感性を対象とし、これらを科学的に分析し、新しい設計理論の創造とその実践をテーマとして研究を行っています。また理論の創造だけでなく、実践的な環境こそ学生の成長に繋がると考え、2011年からは東日本大震災の被災地の小さな漁村に仮設の集会所をつくる等、建築を通じた社会との関わりを積極的につくるため、被災地支援や設計を通した社会貢献活動にも取り組み続けています。
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被災地に建設した仮設の集会所
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インタビュー
研究者になったきっかけ
「設計者は、個人の感覚や経験に基づいて、手を動かし、模型を覗き、人に満足していただけるデザインを考えます。そもそも人のデザインに対する見方や印象、行動が予測できるようになると、設計もしやすくなり、予測や仮説からより面白い建築が考えられるかもしれない」。 設計事務所で毎日徹夜して、楽しみながらとことんやって体で覚えた設計スキルですが、このまま単に設計者として経験を重ねるだけでなく、研究者としての科学的な見地からの新しい展開に関心が生まれました。 近年、人間のモニターリング技術や非線形の解析手法等により、建築や都市における空間と、人間の知覚・行動・感性との複雑な関係を、複雑なまま扱うことが可能になってきました。これらの手法を用いて、人間の感性や視覚、脳の生理学的な反応をモデル化し、設計の方法に取り込む試みをしながら、研究者と設計者をやっています。
留学生へのメッセージ
研究室には毎年、一人ずつアジアからの留学生がいます。研究室の活動としては、海外の設計競技に積極的に応募し、日本の学生が有利にならぬよう国籍に関係なくフラットな立場で議論し作業できる環境づくりに配慮しています。またこのプロジェクトを通じ、日本人の学生との交流のきっかけづくりを期待しています。留学生には、日本語を学ぶ機会になればと考えています。 留学生の就職先としては、国内の設計事務所のアシスタントとなったり、帰国し設計事務所で働いています。 研究室には中国や韓国からの留学生が多いですが、研究室の活動としてはタイやラオス、インドネシアの大学と交流し、ワークショップにも参加しに行ってます。 海外の皆さんとは「モノづくりの楽しさ」を通して「哲学」を共有し、将来は、国を越えて協働する仲間になれればと思っています。自分の将来に夢を持ってやって来てください。一緒に設計・研究に取り組み、夢を実現させましょう!