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教員紹介

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趙 成岩助教 ZHAO Chengyan

所属学科
機械工学科
研究室
制御工学
学位
博士(工学)

経歴概要

2011年 東北大学(中国)情報工学研究科 自動制御専攻 卒業 2013年 東北大学(中国)情報工学研究科 制御工学専攻 修士課程 修了 2021年 奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科(情報領域)博士後期課程 修了

研究について

研究分野・テーマ

動的ネットワークシステムの制御と最適化

研究キーワード

最適化、制御工学、動的ネットワーク

研究概要

現在行っている研究は、制御工学の視点から動的ネットワークシステムの制御と最適化です。ネットワークシステムとは、非負の入力と非負の初期状態に対して、状態と出力が常に非負になるという性質を有する動的システムだといわれています。このような入力・状態・出力の非負性は、資源、エネルギー、製品、化学物質といった負の値を取り得ない物理量のやりとりを表すダイナミクスにおいて普遍的に現れるものであり、非負システム理論は経済学や社会システム工学、工学といった多彩な分野で重要な研究対象になっています。私の研究では、線形時不変の非負システムのみならず、非線形性や時変性を有する広範な非負システムを対象として、幾何計画に基づく非負システムの最適化のための基盤技術を確立することを目指しています。さらに理論的成果を環境・エネルギーに関する社会システム設計へ積極的に応用することを目的として研究を遂行します。

インタビュー

研究者になったきっかけ

大学勉強から、私は制御工学およびシステム最適化の魅力を感じていました。世界の中で、機械や流体プロセスなどの見えることから、金融や伝染病などの見えないことまで、制御と最適化はずっと人類の意識を世界の改善に与えるキーポイントだと言われています。 数学と制御方法を使って世界のシステムを解明し、乱雑なシステムを人々の意識に応じて動かすことは、心からの達成感を得るものです。制御と最適化により、ロケットの回収を成功し、知能交通道路で無人運転車が走行し、知能工場が最大の効率で生産することができた時、見える者を感嘆させずにはおかないと思います。

受験生へのメッセージ

科学技術が急速に発展している現在、各学科の専門性も複雑に関連し合い、学問間の融合は大学教育の趨勢になっているように思われます。その中でも制御工学は独立した科学として存在するものの、実際には社会における様々な領域の課題と密接に関連しています。機械、電子、情報工学などの出身する学生に対しては、できるだけ少ない時間で、制御工学の核心理念を掌握させ、そして、これらの方法を活用して行く中で生じるシステム制御問題を分析し解決する能力を育成することが一番大事だと思います。制御工学は、数学に基づき、世界のダイナミック過程を示し、人類の意識を与える対象を制御する科学です。 世界はずっと運動しているので、動的な特性を持たないものがないと言われています。したがって、制御理論の知識を習得することは、他の分野や世界をよりよく理解するために非常に有益だと思います。

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