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教員紹介

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加古川 篤准教授 KAKOGAWA Atsushi

所属学科
ロボティクス学科
研究室
アクチュエーション研究室
学位
博士(工学)

経歴概要

2015年 立命館大学大学院理工学研究科機械システム専攻博士課程後期課程 修了

研究について

研究分野・テーマ

人間にとって物理的に過酷な作業環境下で役立つロボットの研究

研究キーワード

機構と制御、アクチュエーション、粘弾性体、伝達系、動力学

研究概要

昨今、人工知能(AI)に注目が寄せられがちですが、本研究室では現実世界(フィジカル空間)に直接働きかけを行うアクチュエーション技術に重きを置いて、人間が物理的に不可能な作業を行うためのフィールドロボットやサービスロボットの研究開発を機構と制御の観点から推進しています。具体的には、下水道管やガス管などの狭く有害物質が充満する環境を点検しながら進むための装置や水中、石油中を移動・作業するための装置などについて研究開発しています。

  • 防水シールを用いない水没型ギアードモータを使った水中力制御

  • 緊急脱出機構を有する下水道圧送管点検ロボット

インタビュー

研究者になったきっかけ

今では偉そうなことを言っていますが、学生時代の自分は箸にも棒にもかからないひどい落第生でした。高校生のころは芸術系の道に進みたいと何となく思っていたものの惨敗し、辿り着いた先が今の専攻でした。大学生のころは授業に興味が持てず、勉強せずに課外活動にのめり込んで古民家再生活動ばかりしたり、海外に放浪したりしていました。そして、いよいよ将来が危ういと感じた最終学年のとき、研究室に配属されて人生で初めて主体的に勉強しました。世の中にはこんなにも驚くようなモノを作る人がいるのかと驚き、自分の見てきた世界の狭さを感じつつ、いつか自分もこうなりたい!と思いました。このときの感動やワクワクが今に繋がっています。人生とは不思議なもので、その後も研究を続け、気づけば母校で教員です。

受験生へのメッセージ

大学は、答えの無い課題に向き合い続けながら、論理的思考力や人間としての深みを身に着ける場であり、それはまさに生きていくことであると思っています。私はこれまでたくさん回り道をしましたが、岐路に立ったときに鳥肌が立つほど感動できることを選んできました。人生は「何と」「誰と」出会うかで大きく変化すると思います。表面的なカッコ良さや目先の利益に囚われず、その瞬間の快不快だけで判断せず、自分の奥底に燃え上がる炎が何であるのか?を大学生活でじっくり見極めてほしいです。 やりたいことは「見つけるもの」ではなく、結果的にそう「なっていくもの」であることの方が多いと感じます。遠回りをしても良いので、多様な経験をし、見聞を広め、悩み苦しみ、無駄なことだと思えることでも恐れずに挑戦してほしいです。何年か経った後に必ず1本の線で繋がるはずです。

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