重富 陽介准教授 SHIGETOMI Yosuke
- 所属学科
- 環境都市工学科
- 研究室
- サステナブルライフスタイル研究室
- 学位
- 博士(エネルギー科学)
経歴概要
2011年3月 大阪府立大学工学部応用化学科 卒業 2013年3月 京都大学大学院エネルギー科学研究科エネルギー社会・環境科学専攻 修士課程 修了 2016年3月 京都大学大学院エネルギー科学研究科エネルギー社会・環境科学専攻 博士後期課程 修了 2016年4月 長崎大学環境科学部環境政策コース 助教 2018年11月 長崎大学環境科学部環境政策コース 准教授 2024年4月 立命館大学理工学部環境都市工学科 准教授
研究について
- 研究分野・テーマ
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持続可能なライフスタイルの実現とそれを支える社会転換を導く研究
- 研究キーワード
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ライフスタイル、カーボンニュートラル、サプライチェーン管理、少子高齢化、プラネタリーヘルス
- 研究概要
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私たちの日々の暮らしは、あらゆるモノで支えられています。一つのモノを作り出すためには別のモノが必要となり、その別のモノもまた違うモノを必要とします。そして、それぞれのモノを作り出すプロセスで、資源・エネルギー・人の力 (労働力) が消費され、その裏で環境問題の原因となる環境負荷物質 (例:CO2) が発生します。本研究室では、こうしたモノの生産の繋がり (サプライチェーン) とそれに紐づく諸問題に注目し、特にライフスタイルやそれに関連する要素が波及的に自然環境や人間社会に及ぼす影響について分析しています。そして、将来の超高齢化社会におけるカーボンニュートラルの実現を念頭に置きながら、環境・社会・経済のすべてに配慮した持続可能なライフスタイルに移行するために必要な知見について、環境システム思考に基づいて探究しています。
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ライフスタイルを支えるモノのサプライチェーンとCO2の概念図
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紙袋のリユースによるCO2削減量を見える化するNICEPASSプロジェクトに関わっています
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インタビュー
研究者になったきっかけ
小学生の頃、漠然と研究者になりたい願望があったと思います。ただ、高校の探究学習で自分は研究者に全然向いていないと感じ、その願いは一時完全になくなりました。しかし大学4回生で研究室に配属され、人間社会と自然の繋がりに注目する環境科学の面白さに目覚めてから、研究を進めることが楽しいと感じるようになりました。そして、研究室の先生方のあまりに広大な智と自由闊達な視点に触れ、憧れを持ち始めました。それでも自分がそんな先生たちのようになれる自信は全くなかったので、大学院の修士課程を出て一般企業に就職する予定でした。しかし修了まであと約半年のある日、憧れの指導教員の先生から突然「君、研究が楽しそうだね。博士にならない?」と言っていただいたことで、自分が人生を懸けて本当に挑戦したいことはこれかもしれないと生まれて初めて直感し、研究者を目指す道に足を踏み入れました。