川方 裕則教授 KAWAKATA Hironori
- 所属学科
- 物理科学科
- 研究室
- 固体地球物理学研究室
- 学位
- 博士
経歴概要
1994年3月 京都大学理学部 卒業 1996年3月 京都大学大学院理学研究科修士課程地球惑星科学専攻 修了 1999年3月 京都大学大学院理学研究科博士後期課程地球惑星科学専攻 修了
研究について
- 研究分野・テーマ
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地震発生機構および地震波動伝播
- 研究キーワード
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地震発生機構、模擬実験、弾性波伝播、前震活動
- 研究概要
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地震は、破壊をともないながら断層が高速ですべる物理現象です。2011年の東北地方太平洋沖地震のような巨大な地震が発生すると、甚大な被害が生じます。現在のところ地震予知は実現されていませんが、何らかの方法で地震の被害を軽減させたいという思いで研究を進めています。地震の被害軽減には、工学的・社会学的な方法が思い浮かぶと思いますが、まず地震現象のことを正しく理解することが必要不可欠です。いつどこで大地震が発生するのか、地震発生前にどのような現象が観測できるのか、発生する前に地震の規模は決まっているのか、地震波はどのように地球の中を伝わって地面を揺らすのか、といったことが明らかになれば、社会は地震に対して強くなれます。私たちは実験・観測をおこない、地震波記録などを解析しながら、地震の破壊過程・前震活動・地震波の伝播様式の変化等、さまざまな課題に取り組んでいます。
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断層形成途上の花崗岩試料。白い部分が将来、断層となって破壊する。
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インタビュー
研究者になったきっかけ
昔から探求することが好きでしたが、研究者になるよりもむしろ高校の教員になりたいと考えていました。しかし、大学を卒業して大学院に進学し、研究を進めていく中で、分からなかったことを明らかにしていくこと、実験などを通して自らを納得させていくことに大きな魅力を感じ、研究を続けていきたいと感じるようになりました。博士課程を修了し、研究所で博士研究員として研究に従事したのですが、やはり教育への気持ちが捨てきれず、大学の教員を目指すことになり、いまに至ります。いまも学生に教えること、学生と一緒に考えることは、常に新鮮に思い、楽しく感じながら、日々を過ごしています。