滝沢 優教授 TAKIZAWA Masaru
- 所属学科
- 物理科学科
- 研究室
- 放射光励起物理研究室
- 学位
- 博士
経歴概要
2003年3月 東京大学理学部物理学科 卒業 2005年3月 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修士課程 修了 2008年3月 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程 修了
研究について
- 研究分野・テーマ
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放射光励起による原子軌道状態制御
- 研究キーワード
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放射光
- 研究概要
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立命館大学SRセンターの放射光を用い、原子軌道状態を制御した励起により、機能性材料の研究を行っています。放射光とは、赤外線から紫外線、そしてX線までも含むとても強力な光です。私立大学で唯一の放射光施設SRセンターが、キャンパス内にありますので、この放射光をいつでも利用できます。放射光から適切な光を取り出すと、元素を選んで励起することができます(ブラックライトを当てて、再入場スタンプが光って見えるみたいに)。したがって、機能性材料の中での知りたい元素の情報を得ることができます。さらに、放射光の偏光特性により原子軌道状態に特有の励起を引き起こすことができます(偏光メガネを使うと、水面のギラつきがなくなり、水中の魚が見えるみたいに)。このように、放射光励起によって原子軌道状態を選んで、物質の機能性研究を行っています。
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SRセンターの放射光発生装置(上部の赤い装置)と実験装置
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インタビュー
研究者になったきっかけ
小学校の理科の実験キットで、実験原理や実験結果を説明できた時に理科に興味を持ち、研究者になりたいと思いました。その後、中学校の理科の授業で自然の現象に興味を持ち、高校の授業で物理や化学に興味を持ち、勉強するようになりました。大学で理系分野を勉強し、4回生の実験で、物質の電子状態に興味を持つようになりました。そして、大学院生の研究で放射光実験を行う機会があり、現在の研究分野である放射光を用いた研究を続けてきました。