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教員紹介

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藤枝 一郎教授 FUJIEDA Ichiro

所属学科
電気電子工学科
研究室
画像情報機器研究室
学位
Ph. D.

経歴概要

1981年3月 早稲田大学理工学部物理学科 卒業 1984年12月 University of California, Berkeley, Dept. of Nuclear Engineering, 博士課程前期課程 修了 1990年12月 University of California, Berkeley, Dept. of Nuclear Engineering, 博士課程後期課程 修了

研究について

研究分野・テーマ

電子・光デバイスと画像情報機器への応用

研究キーワード

半導体、蛍光体、液晶、イメージセンサ、ディスプレイ、集光型太陽光発電

研究概要

通常では見えないものを可視化すると、新しい事実が発見されて現象の理解が深まります。美しい画像を表示すると、人は見とれて時間を忘れることもあります。「百聞は一見にしかず」と言うように、画像情報の有用性は改めて強調するまでもありません。センサやディスプレイには、人とコンピュータとの間のインターフェイスという側面もあり、安全で快適な社会の発展に貢献しています。基礎となるのは、電子・光デバイスの技術と応用光学の理論です。これらは広範囲の放射線計測や次世代の太陽光発電へも応用されます。最近の研究テーマは"Luminous Reflective Display"です。発光材料を用いて外光を表示に利用すると、明るくて色鮮やかな画像を表示できます。太陽光の下でも画質が劣化しません。消費電力が低いだけでなく、表示面に入射する光から発電もできます。当研究室ではこのような分野にスポットを当て、要素技術から応用システムまで幅広い研究に取り組んでいます。

  • 「発電するディスプレイ」の実演の様子

インタビュー

研究者になったきっかけ

直接のきっかけは,就職して仕事中に力不足を感じたことです.上司から言われた仕事は普通にできましたが,論文を読むと知らないことばかりでした.どうせなら米国生活も楽しもうと思って留学し,そこで恩師と出会ったのが決め手になりました.遠因は子供の頃の体験にあると思います.親戚の大学教授のエピソードが家で話題になる度に,落ち着いて物事の道理を考えることは大切なんだよと親からよく聞かされました.また,私の親も好奇心が強く,テレビの世界の旅番組をよく一緒に観ました。

受験生へのメッセージ

何をやりたいか分かっていれば,目的に向かって一直線に進めるので効率がよいのですが,やりたいことは時と共に変化するので,なかなかそううまくはいきません.ただ,後から振り返ると,実は回り道ではなく貴重な経験だったということがあります.実験に失敗しても,色々な理解が深まった段階で初めてその価値に気がついたりします.失敗は,次につながれば失敗ではなくなります.大切なのは,何か面白いことを見つけたらそれを追求することだと思います.大学生になると自由な時間がたっぷりできて,それができるといいですね.

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