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教員紹介

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安藤 妙子教授 ANDO Taeko

所属学科
機械工学科
研究室
マイクロ・ナノ加工計測研究室
学位
博士(工学)

経歴概要

1996年3月 名古屋大学工学部航空学科 卒業 1998年3月 名古屋大学大学院工学研究科マイクロシステム工学専攻博士課程前期課程 修了 2001年3月 名古屋大学大学院工学研究科マイクロシステム工学専攻博士課程後期課程 修了 2001年4月 日本学術振興会特別研究員 2001年6月 名古屋大学大学院工学研究科助手 2007年4月 名古屋大学大学院工学研究科助教 2008年10月 名古屋大学大学院工学研究科講師 2009年4月 立命館大学理工学部准教授

研究について

研究分野・テーマ

MEMSを用いたマイクロ・ナノ領域の計測・観測技術の開発

研究キーワード

MEMS、マイクロマシン、マイクロ・ナノスケール加工

研究概要

マイクロマシン(マイクロ機械システム・MEMS (Micro Electro MechanicalSystems))は、マイクロメートル・ナノメートルの機械構造体からできています。このような微細な寸法の「ものづくり」には新しい技術が必要であり、一方で、寸法が小さくなることで今まで普通だと思っていたことが普通でなくなる現象が見られます。このマイクロ・ナノメートルで現れる物理現象を捉えていくことが最終目標です。 そこで、(1)マイクロマシン技術を利用した微細加工技術の研究、(2)マイクロメートル・ナノメートルにおける材料の変形・破壊挙動観測手法の開発およびそれらの現象の調査、といった「ものづくり」に対する基盤研究を、当研究室で行っています。目に見えない大きさの試料を対象にしていますので、まず試験装置の設計・開発から自分たちで行い、世界に一つしかない試験装置を使って実験をしており、これまでにない新しい研究成果を求めて研究を続けています。

  • デスクトップA4サイズの小型引張試験装置(左)とマイクロスケールの試験片(右下)

インタビュー

研究者になったきっかけ

一番最初にそう思ったのは、たぶん小学校の高学年のときか中学生のとき。授業で将来どんな仕事をしたいかを問われたときに、頭の中に一人で実験をしている姿が突然浮かびました。ただなぜその姿が出てきたのかは今でも不明です。中学生の頃、垂直離着陸できる飛行機や水上着陸のできる飛行機の記事を読んだりして、空中浮遊する「何か」を作りたいと考えたこともありました。 その次のきっかけは、研究室に配属されたとき博士課程の先輩方に刺激を受けたこと。研究はもちろんその他生活面も充実しているように見えました。難しそうなことをやっているのに楽しそうな様子に憧れた覚えがあります。 そして最後の転機は、修士2年生で国際会議に連れて行ってもらったこと。アカデミックな雰囲気の中で数日間を過ごし、自分が進みたい道はこれだと確信しました。幸い職を得ることもできて、研究者としての生活を満喫しています。

受験生へのメッセージ

みなさんは今やりたいこと、目標としていること、あるいはこれからチャレンジしてみたいことなどがあるでしょうか。そういったことに対して例え短期間でも、ものすごく集中してものすごく頑張って取り組んでみてください。 そして何かに取り組んでいるときに躓いても楽観的にいられるといいですね。「いつかうまくいく」「○○のスキルは身についた!」「改良点が見つかった」と考えられる思考に切り替えれば、躓きは大きく成長するための糧となっていきます。 理工系の分野において最先端の研究を行っているとき、実験をしていれば必ず失敗をします。ただし失敗から学べるもの・次に活かせるものはたくさんあります。その次の成功への種から大量の実を収穫できるように、自分の行っている研究・開発を前向きに取り組み、出てきた失敗も成果も次の成功へ繋げていける研究者・開発者・技術者へと育って欲しいと思います。

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