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教員紹介

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山末 英嗣教授 YAMASUE Eiji

所属学科
機械工学科
研究室
エネルギー・資源循環工学研究室
学位
博士(工学)

経歴概要

1995年3月 東京工業大学工学部金属工学科 飛び級のため退学 1997年3月 東京工業大学大学院理工学研究科金属工学専攻修士課程 修了 2000年3月 東京工業大学大学院理工学研究科金属工学専攻博士後期課程 修了 2000年4月 京都大学大学院エネルギー科学研究科 寄附講座職員(助手相当) 2007年4月 職位改正により職位が助教に変更 2009年4月〜2010年1月 オーストリア共和国ウィーン工科大学客員研究員 2016年4月 立命館大学理工学部機械工学科 現在,京都大学大学院エネルギー科学研究科非常勤講師,国立環境研究所客員研究員を兼任

研究について

研究分野・テーマ

持続可能な熱および資源利用に関する文理融合型研究

研究キーワード

熱力学,資源,リサイクル,産業エコロジー,SDGs

研究概要

我々の研究室では、材料科学と環境工学に関する知見を活かした自然科学的アプローチに立脚し、産業エコロジーや環境システム工学といった社会科学的アプローチを援用しながら、エネルギー・物質・資源の効率よく利用できる社会システムを提案することを目的として研究を進めています。具体的には、マイクロ波を用いた低環境負荷型高速製錬、レーザーと光学センサーによる材料の高速組成分析法の開発とそのリサイクルへの応用、廃棄物同士の組み合わせによる資源リサイクル等を提案しています。また開発した材料やプロセスのライフサイクル思考に基づく有効性評価や物質フロー分析による社会的病理部分の早期発見とその解決策の提案等にも注力しています。特に近年は種々の物質やエネルギーの背後にある採掘活動量を定量化した「データベース」の構築にも力を入れており、その規模と精度は高い評価を得ています。

  • マイクロ波(電子レンジ)を使用してわずか15分間で作製した鉄

  • レーザー誘起プラズマ

インタビュー

研究者になったきっかけ

実は明確には覚えていません。ただ、高校生の頃、授業で光の粒子性と波動性の一端に触れたり、相対性理論の話を聞いたりしたとき、古典的な話はこれら最先端科学の特殊な場合として説明できる、という概念が非常に魅力的だったことを覚えています。このような感覚はセンスオブワンダーと呼ぶそうですが、自然科学ではなく社会科学の世界でも同じような感覚が得られます。自然や世の中のことを知ることで、自分のセンスオブワンダーを刺激し続けると、きっと自分の人生がもっと豊かになるはずだと直感したのが、私が研究者になりたいと思ったきっかけかもしれません。それまではいわゆる「勉強」というものは好きではありませんでしたが、自分の疑問を明らかにするための「勉強」は楽しいものでした。今から思うと、それは「勉強」ではなく「研究」の一端だったのだと思います。

受験生へのメッセージ

私の座右の銘は「楽するための苦労は厭わない」です。ただしこの銘には「しかし手は抜かない」という続きがあります。楽をするというのは手を抜かない限り、合理化、自動化、最適化につながります。これは研究だけでなく、勉強、もっと言えば生きていく上で非常に重要な要素となります。受験生の皆さんには、日々の生活を可能な限り最適化することで限られた時間を有効利用し、よく学ぶだけでなくよく遊んで色々な知見を得て欲しいと思います。

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