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- 仲間への感謝を胸に、再び頂点へ 太田咲雪主将と弓木咲來が挑む仙台女子駅伝
仲間への感謝を胸に、再び頂点へ 太田咲雪主将と弓木咲來が挑む仙台女子駅伝
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2026.10.22
2026年度の駅伝シーズンが始まる。安定した戦力に加え、初のメンバー入りを果たした選手と、この夏、力をつけた下級生の活躍が期待される立命館は、2年ぶりの女王奪回に向けて全日本大学女子駅伝に臨む。大会を前に、今季の主将を務める太田咲雪(スポーツ健康科学部4回生)と、ブレイクが期待される弓木咲來(経済学部2回生)の2名に、駅伝に向けてのさまざまな葛藤や決意を聞いた。(文・写真:立命スポーツ編集局)
2024年の全日本大学女子駅伝、富士山女子駅伝と優勝を経験した太田は、2023年、1年生ながらメンバーに選ばれ、区間賞を獲得した。「憧れの立命館のユニフォームを着て走るからには、絶対に失敗できないという思いで自分を奮い立たせて走った」と、1区からトップでたすきが渡ってきたことに怖気付くことなく、走りきった。しかし、太田はチームとしては3位に終わったことに悔しさを覚え、「来年は絶対に優勝する」と奮起した。
そして2024年の全日本。太田は本気で優勝を目指せるオーダーを組んだ中でチームの流れを決める重要な1区を任された。スタートラインに立ったときの駅伝特有の独特な緊張感を感じながらも、「4年生を絶対に優勝させたい」という強い思いを力にスタートした。結果として、区間賞獲得はできなかったものの、立命館大学9年ぶり11度目の優勝に大きく貢献した。この優勝について太田は、「間違いなくこれからの陸上人生にも活きてくる経験をすることができた」と振り返る。
2024年に続き、2025年も1区を任された太田は、高い強度の練習をこなせていたこともあり、これまでで最も自信を持って挑んだ。しかし、結果は5位。さらに、前年同様、区間賞まであと2秒という悔しい結果に終わった。「『1区で先頭に立って、少しでも後続と差をつけないといけない』という自分の役割が明確になっていた分、区間賞を取れなかったことへの悔しさはすごく大きかった。『自分が先頭でたすきを渡せていたら…』と何度も後悔した」と当時の結果を振り返る。
そして、今年、大学ラストの全日本が間近に迫る。今年のチームの魅力について太田は、「エースという存在はいないが、一人一人が『自分がエースになる』という思いで力をつけた。特に今年は、駅伝経験の少ない下級生が、走りで引っ張ってくれた」とチームを評価した。太田が怪我で走れなかった時期には、下級生たちが「私たちに任せてください」と練習を引っ張ってくれた場面もあり、キャプテンと仲間の深い信頼関係が感じられる。
初めて自身がキャプテンとなり迎えた4年目の夏、太田は「どうやったら勝てるのか」、毎晩必死に試行錯誤し、責任の重さから走ることを諦めかけた瞬間もあったという。それでも、「これまでの先輩方が積み重ねてきた歴史を繋げたい」、「後輩たちにのびのびと走ってもらいたい」と、立命館というチームに対する愛のおかげで乗り越えてきた。「頼りないキャプテンでしたが、みんながついてきてくれて、支えてくれたので、そんな後輩たちにできる恩返しが、最後までこのチームを引っ張りきることだと思った。この夏は、今までの人生で間違いなく最も辛かった時期でしたが、本当に後輩たちの頑張りのおかげでここまで頑張ることができた」と振り返る。仲間への感謝を忘れず、最後までチームを愛し、思い続ける謙虚な人柄に、後輩たちも自然とついていきたいと思ったのだろう。
これまでチーム優勝や区間賞など、夢のような瞬間を味わう一方で、翌年には5位に沈み、2年連続で区間賞まであと2秒と惜しくも届かないなど、さまざまな経験を重ねてきた。しかし、太田は、集大成となる今年の駅伝に向けて、「だからこそ、『恐れず、チャレンジしてやる』という気持ちで、これからの立命館を担う後輩たちにかっこいい背中を見せ、笑顔で終わりたい。やっぱり私は駅伝が、この立命館というチームが好きなので、みんなで全力で戦いたい」と意気込んだ。チーム目標は、2年ぶりの優勝。個人目標は、昨年一昨年と2秒差で逃した区間賞の奪還。立命館らしい攻めと粘りの走りで、仲間とともに歩むキャプテンと、新チームのさらなる躍進が今、始まる。
王座奪還を誓う立命館に、頼もしい主力へと急成長を遂げた選手がいる。経済学部2回生の弓木咲來だ。昨年12月に行われた富士山女子駅伝では、最終区間の7区で区間5位の走りを見せ、総合5位に大きく貢献した。駅伝から約1年、大きな飛躍を遂げたその走りに注目が集まる。
弓木は香川県小豆島の出身で、小豆島中央高校3年時には全国高校総体3000mに出場した。しかし、駅伝に必要なメンバーが揃わず、チームとして戦うことができなかったことが心残りだったという。その経験から「大学ではチームで駅伝をして日本一を目指したい」という思いが強くなり、立命館大学への進学を決めた。「個人では届かない目標でも仲間と力を合わせることで目指せるところが駅伝の魅力」と語る弓木。「R」のユニフォームを着て走り、日本一の景色を見ることを目標に、日々の練習に取り組んでいる。
そんな思いで入部した弓木だが、当初は自身の力不足を痛感する日々が続いた。練習についていくことができない悔しい時期を乗り越え、11月に出場したレースで自己ベストを更新できたことが自信に繋がったと話す。
悔しさを糧に練習を重ね、迎えた年末の大舞台。2連覇を目指し迎えた富士山女子駅伝では最終区間の7区を任された。7区は8.3kmの長距離区間で、たすきを受けた3km過ぎから厳しい上りが続く。高低差169mという過酷なコースの中で苦しい場面もあったが、最後まで粘り強く走り切ることができたと自身の走りを振り返る。その一方で、目標としていたタイムや順位には届かず、悔しさも残った。「全国の舞台で戦うために、さらに力をつけないといけない」。そんな思いでこの1年間練習を積んできた。
その言葉の通り、弓木は着実に力をつけてきている。今年の春に行われた日本学生女子ハーフマラソン選手権大会で3位入賞を果たすと、続くトラックシーズンでも、関西インカレや全日本インカレの10000mに出場。各大学の主力選手がひしめく中で健闘の走りを見せた。
しかし、「レベルの高さを実感した。全国で戦うための力がまだまだ足りていない」と現状を冷静に受け止めつつ、さらに上を見据える。より高いレベルで勝負できる選手になりたいと決意を固めた。9月に行われた関西学生女子駅伝では、二大駅伝に向けてさらに弾みをつけた。4区を走る白波瀬彩(食マネジメント学部3回生)から6位でたすきを受け取ると、区間記録の走りで4位に浮上。その後5区の渡邉理早子(スポーツ健康科学部1回生)も順位をキープし、立命館は総合4位でレースを終えた。「駅伝に向けて調子が上がってきている感覚があった。区間賞を目指していたので区間2位という結果には悔しさが残っているが、区間新記録を出せたことは嬉しく思っている」と語る弓木。今年に入ってから練習で大切にしているというジョグの質の向上が、確実に実を結んでいる。
見据えるのは、全日本大学女子駅伝、そして富士山女子駅伝の二大駅伝だ。「2つの駅伝で区間賞を獲得し、チームを引っ張る走りをすることが目標。昨年の富士山女子駅伝では総合5位という悔しい結果に終わったので、今年はその悔しさを晴らし、チーム全員で笑顔で終われる大会にしたい」。高校時代は駅伝出場の機会に恵まれなかった。だからこそ、立命館のたすきをつなぐ今、チームで走れる喜びと勝利への思いは人一倍強い。「これまで支えてくださった方への感謝を忘れず、自分の走りでチームの目標達成に貢献できるよう、全力で頑張ります」。
感謝と決意を胸に、2年ぶりの王座奪還へ挑む。




















