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2016.04.28
2015年度の大躍進の舞台裏には、附属校(立命館宇治高校)の存在があった。
秋季リーグ 立命館大学からベストナインに5名選出。内、2名は立命館宇治高校出身だ。
立命館大学硬式野球部は、2015年関西学生野球春季リーグ・秋季リーグにおいて、12年ぶりとなる春秋の2連覇を果たした。また同年、桜井俊貴選手(2015年度法学部卒)の「読売ジャイアンツ ドラフト1位指名」というニュースが大いにマスコミを沸かせた。硬式野球部にとっても大躍進と言える2015年であったが、その裏には桜井選手だけでなく、立命館宇治高校から進学した「立命館チルドレン」3人の活躍があった。
春季リーグ最終節、無敗の完全優勝を賭けた永遠のライバル同志社大学との試合。最終回のマウンドにいたのは福本拓也投手(2015年度産業社会学部卒)だった。その球を受けるは小林真人捕手(2015年度産業社会学部卒)。外野からは古川昂樹主将(2015年度産業社会学部卒)が見守っていた。この3名は、いずれも立命館宇治高校硬式野球部出身である。
古川選手は4年次からキャプテンで4番という重責を担いチームを引っ張った。春季リーグには新記録の25安打で三冠王に輝くと共に、最優秀選手(MVP)にも選ばれた。
小林選手は「絶対にボールを後ろに逸らさないキャッチング」で、桜井投手や、西川大地投手(2015年度文学部卒・現 日本新薬)らから絶対の信頼を得て正捕手の座を射止めた。また秋季リーグには首位打者のタイトルを獲得。桜井・古川らと共に、ベストナインへ選出された。
福本選手は、リリーフエースとして、ピンチの場面には真っ先にマウンドに登り、キレのある変化球とテンポの良いピッチングで、何度もチームの危機を救った。
彼らの活躍が無くては、2015年度の立命館大学硬式野球部の躍進は無かったであろう。
3人の絆は高校時代から強かったと古川選手は語る。
「共に進学した立命館大学で、初めは大学野球のレベルの高さに圧倒され、挫けそうになった。そんな中でも互いに一緒に自主練をしたり、ご飯を食べたり、励ましあってきた。3人一緒の寮生活となってからの絆は一層深まった。全員が一軍でプレイするようになった頃には、目と目で意思疎通し、とっさのプレイに反映する、そんな阿吽の呼吸で通じあう関係が築けた。高校から一緒に厳しい練習を乗り越えてきた経験があってこそのものだった。仲間と一緒に立命館宇治から立命館大学へと進むことを選んで本当に良かった。」
3人の絆は、過ごした年数以上の意味を持つものとなり、その努力と結束が大学で大輪の花を咲かせた。
今後も立命館大学の躍進には立命館宇治のみならず、各附属校で育った、「立命館チルドレン」の活躍が不可欠になるだろう。この3人の活躍により、その背中を追いかける「立命館チルドレン」達の出現に一層期待がもてそうだ。