10月3日（日）に、オンラインで開催された2020年度SSPピア・サポーター研修にて「SSPピア・サポーターによる主体的な学び合いの仕組みづくりとその展望：『私たち』の成長と気づきのきっかけ作り」の発表をさせていただきました。本来であれば、2020年3月1日に学会にてポスター発表する予定でしたが、コロナウイルス感染症拡大の影響で発表できなかったため、このように皆さんの前で発表することができ、ようやく達成感を得ることができました。
発表メンバーが有志で集まったのは、2019年秋のことでした。メンバー同士で一から案を出し、SSPピア・サポーターについて外部の方々に伝えるためには、どのような工夫が必要か、時間をかけて話し合いました。発表者の坂之下と中村は、当時まだ2回生で、SSPに入ってから時間が経っていなかったので、そのフレッシュさを活かした発表をしようということになり、ポスター作成を開始しました。先輩方のお力を借りながら、自分たちの考えをわかりやすくまとめられたそのタイミングで、学会の中止が伝えられました。
ですが、ピア・サポーター研修内での発表の機会をいただき、7月ごろから発表準備を再始動しました。内容は、研修に合わせたものに一部変更し、さらに磨きをかけることを目標に練習・調整しました。私たちの置かれている環境も、半年前とは随分異なります。そんな環境だからこそ得られた考え方や成長を、最大限発表に盛り込もうと、コーディネーターの方々やメンバーの皆さんとミーティングを重ねました。
そして迎えた発表本番当日。Zoomであっても、すごく緊張しましたが、無事お伝えしたかった「成長と気づきのきっかけづくりの大切さ」を、全力で発表することができました。また、発表を通し、メンバー全員がそれぞれの成長を得ることができました。
以下、メンバーの感想です。
事例への助走にあたる部分とまとめを担当させていただいて、改めて事例のまとまり具合に感服しています。お二人が事例をメタ的にまとめてくれたおかげで、まとめの仕事はほとんどありませんでした。また、事例をよりよく理解するために位置づけを解説してくれた辻さんの総合力の高さを再確認しました。院生、しかもドクターでこのような報告に混ざるのは「若者」に気を使わせてしまったかと思いますが、レベルの高い報告を聞けてこれまでのミーティングでのやりとりも全て消化してくれたことに驚いています。辻さん、中村さん、坂之下さん、コーディネーターのみなさんに改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。（三谷舜）
今回の発表では、新人からベテランまで幅広いピア・サポーターが聞き手となる中で、何を伝えることができるのかを発表者の間で吟味しました。そこから出たキーワードは、「成長」と「気づき」です。私は2年間ピア・サポーターをやっていますが、「成長」と「気づき」の主語が「私たち」であることをついつい忘れてしまいます。二人の若いピア・サポーターによる発表を聞きながら、支援方法に正解はないこと、支援する側・される側に、実は境界などないことに改めて気づかされました。日々の活動を通してトライアンドエラーを繰り返し、「私たち」が「成長」と「気づき」を経ることが重要であるということを学びました。(辻俊成)
今回、所属キャンパスが異なり、学年層も幅広い方々と作業をともにしてきましたが、考え方や姿勢から新たに学べることが数多くあり、とても良い刺激になりました。また、私はSSPピア・サポーターを始めてから早１年が経ちますが、活動を振り返る機会があまりなかったので、改めて見つめ直すことで、自分自身にとってもこれからの成長のきっかけになりました。コロナウイルスの影響でオンライン上での発表でしたが、チーム一丸となり、全体を通して価値のある発表を届けることができたのではないかと思います。（坂之下蒼人）
私が発表者に立候補したきっかけは、「SSPの中で、自分自身の殻を破るため」でした。ですが、準備を進めていくうちに、メンバーの皆さんの考えに触れることができ、想像以上にSSPの魅力を発見できました。また、コロナウイルスの影響で温めに温めた分の成長を与えてもらえたと思っています。木原さんやメンバーの皆さんにはとても感謝しています。これからも前向きに「誇り」を持って活動に取り組みます。ありがとうございました。（中村圭歩）
今後も、発表までの準備や発表の経験を活かして、SSPピア・サポーターの活動に励んでいきます。なお、今回の発表内容は"こちら"の記事からご覧いただけます。