コラム

「落ち込む」こと

何をネタにコラムを書こうかと迷っている時、懐かしい人からのメールが届きました。以前働いていた地域で出会った仲間たちの飲み会のお知らせです。残念ながらそう簡単に行ける距離ではなく、参加は無理ではあったのですが、返事がてら、近況をお知らせすることにしました。さて、そうなると、自分の近況をどんな文言で表現しようか、考えた結果出てきたのは、次のような言葉です。

『落ち込むことも時にはありますが、昨日より今日、今日より明日と、成長していることを信じながら、日々前を向いて生きています。』

もしかしたら、こんな場合、「新しい場所で、何の迷いもなく、毎日楽しくやっています!!」と言うのが良いのかもしれません。でも、なんとなく、それはどこか何かが足りない気がしていました。多分、その人は私が言いたいことを分かってくれるだろうと信じていたということもあるのでしょう。結局、私は出てきた言葉をそのまんま送ったのです。

そしてやはり、その人からの返信は、温かい、肯定的なものでした。

「楽しくやっている私」それは嘘ではありません。楽しいのです。
でも、落ち込みもするのです。それも嘘ではないのです。
例えば、大好きなきなこ揚げパンが夏休みの間学生生協で販売されていなかったので、私の朝のテンションはやや下がり気味でした。

ともあれ、私がその人に言いたかったのは、ネガティブな気持ちも時に持ちつつ、その中でもその気持ちに飲み込まれることなく、その気持ちをなかったことにするでもなく、日々の中に希望を持ちつつ過ごしているということでした。
その人は、言ってみれば、それが「生きる」ということだと返してくれたのです。

朝おにぎりを食べてみたり、メロンパンを食べてみたり、はたまたきなこクリームが挟まったパンを食べてみたりしながら、きなこ揚げパンのない夏休みを私は無事生き延びました。(…と言いつつ、気がついたら、後期の授業開始後の初出勤日に、すっかりきなこ揚げパンのことを忘れて朝ごはんを食べてきてしまうという痛恨のミスも犯したのはここだけの秘密です。)

次の出勤日は、きなこ揚げパンを食べながら、今一度、喜びを噛み締めたいと思います。

追記:その後無事、きなこ揚げパンを無事食すことができました。やはり安定のおいしさでした。後期もきなこ揚げパンと共に頑張ります。

学生サポートルームカウンセラー