スマートフォンとのつき合い方について
スマートフォンが日本に普及し始めたのは、2008年だそうです。
その年にアップル社の2代目「iPhone 3G」の販売が始まり、2009年にはAndroidスマホが登場、それから10数年で、「スマホ」は日本でも大変身近なアイテムとなりました。
スマートフォンと私たちの日常を見つめてみると、朝起きて時間を見るから始まり、一日のスケジュールの管理、連絡が来ていないかの確認とlineやSNSや電話での連絡をする、アプリやサイトでニュースやトレンドを把握する(またはどんどん通知してくれる)、お知らせ通知の案内で好みの動画や映画を見る、一人で・或いは友達とゲームをする、と、一日の始まりから眠るまでの間、スマホを触ることがとても多いですね。
学生生活の中でも、スマートフォンの利用は欠かすことのできない「日常」になっています。上記の使い方はもちろん、manabaの利用や情報のチェック、通学や下校時の天気や交通状況の把握、部活やサークルで、就職活動で、余暇で、と、スマホを使うことが当たり前の生活になり、スマートフォンの役割は増すことはあれ、減ることはなさそうに思えます。
一方で、「スマホ疲れ」、「スマホ依存」というようなワードも、ニュースやSNSでも話題に取り上げられることも年を追うごとに増えてきました。
「スマホ疲れ」とは、脳疲労と言われており、パソコンやスマホの使用が日常的になる前に比べると、目や耳からの情報のインプット量が増え(その量300倍とも言われています)、脳が情報処理しきれず、集中力が続かなかったり、ミスが増えたりという悩みが生じること、とされています。
また、「スマホ依存」とは、スマートフォンの使用を続けることで昼夜逆転したり、様々な問題が起きているにも関わらず、使用がやめられず、スマートフォンが使用できない状況が続くと、イライラし落ち着かなくなるなど精神的に依存してしまう状態、とも言われており、
具体的には
・常に手に届くところにスマホがないと不安に感じてしまう
・スマホに没頭してしまいやるべきことができない
・スマホをたえずチェックしてしまい仕事や勉強に集中できない
・スマホの使用により寝不足が続いている
・スマホを見ていたら一日が過ぎていた
等が挙げられています。
幾つものサイトに自己チェックシート等が貼り付けられていますので、また機会があれば一度検索して見て下さい。
物事には、メリットとデメリットがありますが、私たちの生活になくてはならなくなったスマートフォン、それによって疲れてしまったり、コントロールが効かない状態になってしまうのも、その便利さ故なのでしょうね。
今、「SNS断ち」とか、「デジタルデトックス」という言葉が生まれ、スマホやSNSから距離を取ろうとする人たちも居られます。
人によっては、「ガラケーに戻したい」、「戻しました」、という方もおられるようですが、
完全にスマートフォンから離れてしまうのは、今の暮らしの中では難しい様相です。
それほどに皆さんの生活の中にしっかりと根付き、社会生活や対人関係の構築や維持にも役割を担っているのが、現在のスマートフォンとも言えます。
極端にスマホから離れるのは難しいかもしれませんが、たまにはスマホから少し離れて生活してみるのも、良いかもしれません。
家の中でも、少し離れたところにスマホを置いて手元にない生活してみるとか、スマホを見ている時間を別の時間に置き換える(ボーっとする、読書や運動、あるいは散歩や趣味等)ことで、普段とは別の時間の使い方が出来たり、スマホを触っている「いつも」では気がつかないことが発見できる素地になりえそうです。
これからも、スマートフォンはますます便利になり、より手放せないツールとなると考えられます。
たまには一歩距離を取ってみて、自分とスマホとの付き合い方を見つめてみるのも良いかもしれませんね。
学生サポートルーム