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卒業生がつないだパプアニューギニアとの国際交流の架け橋

~パプアニューギニアの中学生と、立命館宇治中学校が心を通わせた一日~

2025年7月17日(木)、立命館宇治中学校に心あたたまる国際交流のひとときが訪れました。パプアニューギニアからやってきた小・中学生6名と先生1名が本校を訪問し、本校中学国際委員会の生徒たちとさまざまな文化交流活動を行いました。

この特別な出会いを実現させたのは、本校の卒業生・内山翔太さん。現在、JICA(国際協力機構)の青年海外協力隊としてパプアニューギニアに派遣されている内山さんは、現地の子どもたちを引率し、大阪万博の「パプアニューギニア・ナショナルデー」に参加するために来日。その来日プログラムの一環として、母校である立命館宇治中学校での交流を提案し、今回の訪問が実現しました。


卒業生の想いがつなぐ“学びの場”

「自分が中学生の頃に国際交流から受けた感動を、今度は自分の生徒たちにも届けたい」——。そんな内山さんの願いが、母校の協力と後輩たちの温かな歓迎によって形となりました。卒業生の想いが母校の学びへとつながり、次の世代へと引き継がれていく――まさに立命館宇治ならではの“循環する学び”の姿がそこにありました。


 文化を越えた心のキャッチボール

当日は、昼食をともにすることから始まり、茶道体験、けん玉・コマなどの伝統遊び、書道や理科実験、校舎見学やアリーナでの鬼ごっこなど、盛りだくさんのプログラムが行われました。互いに言葉や文化の違いを越えて心を通わせる時間の中で、生徒たちの表情には笑顔があふれ、自然と拍手や歓声が沸き起こりました。

また、パプアニューギニアの子どもたちが伝統衣装をまとい披露した民族ダンスは、場の雰囲気を一変させる迫力と華やかさで、参加者の心に深く刻まれました。互いの文化を尊重し、目と目を合わせて踊り、笑い合う光景は、まさに「共に生きる」世界の縮図ともいえるものでした。


次代をつなぐ「記憶」と「経験」

この日生まれた友情や気づきは、両国の生徒たちにとって忘れられない思い出となるだけでなく、将来の学びや進路にきっと影響を与える“種”となることでしょう。そして何より、この交流が卒業生の想いから始まったという事実が、生徒たちにとって「つながること」の意味を深く考えるきっかけとなりました。

母校と卒業生、海外と日本、異文化と日常——。それらをつないだこの一日は、かけがえのない価値をもたらしました。これからも本校は、卒業生との絆を大切にしながら、グローバルな視野とあたたかな心を育む教育を展開していきます。


(追記)  帰国したパプアニューギニアの生徒たち

今回の日本滞在について、帰国した生徒を取材した現地テレビ局が今回の交流を報じました。生徒たちは、一様に日本の素晴らしさを語り、一生懸命勉強して、また日本に帰って来たいと決意しています。今回の交流によって、それぞれの国の若者に希望が芽生えたことが、何より素晴らしいことです。以下のYouTubeビデオをご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=8agLCqoyGzo




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