ニュース

Korea Science Academy of KAISTとの国際共同課題研究チームの韓国訪問

2019.09.27

Korea Science Academy of KAISTとの国際共同課題研究チームの韓国訪問

 本校と強い連携を行なっている提携校であり、世界屈指の科学高校である韓国のKorea Science Academy of KAIST(KSA)へ、国際共同課題研究のため9月18日から22日の5日間高校3年生の生徒を3名派遣しました。韓国KSAとの国際共同研究は2016年から行っており、今年で4年目を迎えます。

 KSAとの国際共同研究は毎年生徒たちがディスカッションでテーマを決めていますが、今年度は太陽や月から地球に届く光のスペクトルを測定することにより、大気のマイクロダストの量を算出できないかを調べています。韓国訪問の前には、国立天文台の早野裕先生より3時間にわたるレクチャーと質疑応答をしていただきました。早野先生との対談で、生徒たちは持っていた疑問を解決したり、新たな課題に直面し、さらにそれらをこの韓国訪問の際に韓国の生徒とも共有することで、研究のレベルを数段上げることができました。実際に観測データに数値が現れると、歓声をあげて喜び、ディスカッションでは生徒主体で活発な話し合いを進めることができました。
 生徒の感想は「話し合いの時には、サイエンティフィックな単語が多くて、説明したり自分の考えを述べるのが難しかったけど、このような研究を通してたくさん学び、また仲を深められ、とても嬉しく思います。」
「何よりも難しかったことは、英語で相手に自分の意見を伝えることです。言いたいことがうまく言えないことはもどかしかったけど、伝わったときの嬉しさは大きかったです。」
「国際共同課題研究は、日本人だけのチームで研究するより、非常に難しいと思いますが、その分たくさん学ぶことができました。」
 と、専門的な内容を議論することの難しさと、その楽しさを実感している様子でした。
本チームは11月に行われるJapan Super Science Fairにて研究発表する予定をしており、発表に向けて現在も観測やディスカッションを活発に進めています。

news_191009_2