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SSH ハワイ島で行われた2014 Pacific Astronomy & Engineering Summit(PAES)に参加

2014.07.28

Super Science High School (SSH)
2014 国際科学イベント招待報告
Pacific Astronomy & Engineering Summit 2014

 

2014 Pacific Astronomy & Engineering SummitPAES)に参加

 720日〜25日、ハワイ島で開催された標記サミットへ本校生徒3名が参加しました。

 このサミットはハワイ島に設置が計画されているTMTプロジェクト(口径30mの天体望遠鏡建設)に携わっている日本、USA、カナダ、中国、インドの5カ国から、将来を担う高校生を集めての科学教育の取り組みです。このサミットへの参加は、本校と関係の深いハワイの教育コーデイネーターArt Kimuraさんから招待を受けたもので、日本からは本校と立命館慶祥の2校が招待されました。地元ハワイからは4校、それ以外の国からは各1校、全部で9校の参加でした。

 今年が2回目となったこのサミットは、昨年にも増して充実した内容で行われました。ハワイ島ヒロにある、イミロア宇宙センターがサミット全体をコーディネートし、同センターを主会場として開催されました。プログラム全体の特徴は大きく2つあり、1つは火山や天文研究の世界的中心であるハワイ島の環境を活かして、キラウェア火山の観察や世界一美しい夜空と言われるマウナケア山での星の観察です。特にマウナケアでは素晴らしい天候に恵まれ、見たこともないような星空に衝撃を受けました。肉眼で見る多くの星座と天の川、望遠鏡では土星の輪をしっかり観察することも出来ました。もう1つは、イミロア宇宙センターを使ってのアクティビティーです。特筆すべきは、各国から参加した高校生の意識の高さと、それを引き出すインストラクターの力量でした。イミロア宇宙センターの展示やプラネタリウムが効果的に利用され、たいへん充実した学習が行われました。「すばる望遠鏡での新技術」「新しい銀河発見の研究」「TMT計画」等の講義、さらにはロボットの取り組み等も行い、最終日には、将来を担う人材としてのリーダーシップ育成に関わるワークショップが組まれました。そこでは、各国の長所、短所を把握し、今後必要な能力が何なのかが議論されました。

 サミット中には、各校生徒から研究発表も行われ、本校からは「イオンクラフトの浮揚実験」について発表しました。各国の優秀な発表に混じって、本校の研究発表も高い評価を受けることが出来ました。

 参加生徒達は、サミットを通して多くの大切なことを学び、多くの友人を得ることが出来ました。これらの成果を彼らの将来へ活かしてくれることあわせて、全校生徒へ還元してくれることを願っています。

 サミット後3名は、同時にハワイを訪れ別の研修を行っているクラスメイトと合流し、残り1週間の研修を継続します。