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SGH 高2 GLコースで、JICA出張講義が実施されました
2015.06.24
Super Global High
School (SGH)
高2 GLコース特別講義報告
SGH 高2 GLコース JICA出張講義が実施されました
6月17日(火)、高校2年GLコース生徒対象に課題研究の授業において、JICA(独立行政法人国際協力機構)関西様による出張講義が実施されました。
昨年度より定期的に実施しているJICA関西様と連携して取り組む企画今年度の第一弾として、今回は正阿彌崇子氏に講義をしていただきました。
正阿彌氏は、2004年のスマトラ沖地震直後の2005年からスリランカへ青年海外協力隊員として派遣され、当時紛争中だった同国で協力隊活動を実施されました。それらの経験を踏まえて、生徒に、現地で苦労されたことや考えたこと、また、帰国後考えたこと等を講義していただきました。自分たちでは戦争をすぐに止めることができないということからくる無力感と闘い、しかし、何かできることはないかと考えて、現地で「原爆展」を企画し開催することで、戦争の悲惨さを一人でも多くの人に知ってもらおうと活動もされたというお話も紹介いただきました。
人々が笑顔で幸せに暮らすことのできる社会が平和な社会であるとするなら、世界の平和というのはいわば「大文字」なもので生徒たちに遠い存在や概念ではなく、すぐ傍らにあるものだということを、生徒たちは考えずにはいられなかったようでした。戦争やテロということ言葉自体がもつ響きや理解の仕方についてもお話され、一面的な認識は場合によってはそれらに加担する可能性につながること等、今回の講義ではスリランカのこと、自分自身のこと等幅広く学ぶことができたようでした。
生徒の感想を一部紹介します。
「将来のことについて悩んでいる時期で、こういった活動にとても興味があったので本当によかったです」
「今日聞いたエピソードのうちで一番心に残っているのは『日本がお金を与えなければ戦争は終わっていたかもね』と冗談交じりに行った現地少女の言葉です。冗談だったかもしれないのは分かっていても考えてしまいました。だからといって日本が援助を止めるのは違うような…。とても難しい問題だと思いました」
「戦争というのは本当に他人事になっているけど、全く昔のことではなく今もなお起こっていることだと気付きました」
「『困難に立ち向かう』ということは本当に大切だと思います。難しい道を選んで行った先には必ず得るものがあるはずだと思います」
「スリランカという国をこれまでほとんど知らなかったんだということに気づかされました」
「体験談を直接聞くという機会はなかなかない経験なので、楽しくかつしっかり勉強させていただきました」
「高校のうちからやれることは積極的にやり、固定概念にしばられないよう私もどんどん世界と関わっていきたいと思います」
「自分も将来(青年海外協力隊活動に)参加してみたいと思いました」
「私は高校生になり、貧困など世界問題にとても関心を抱くようになり、いつか現地へ行き、人の役に立つようなことが出来たらと考えるようになりました」